エプソムソルトを使用した入浴では、自律神経を整えてくれる作用があることがわかっています。抗うつ作用も期待され注目を集めています。今回はエプソムソルトのうつ病への効果について解説します。
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エプソムソルト入浴はうつ病にも効果的
わたしたちの身体にとってマグネシウムはとても大切な栄養素の一つです。健康的で丈夫な骨を作る効果や高血圧を予防する効果など、体内で約300種類以上もの酵素の働きをサポートしてくれるミネラルがマグネシウムです。
その効果の一つとして、精神的ストレスなどによる神経の興奮を抑えて、自律神経を整えてくれる働きがあります。マグネシウムを摂取することで、精神状態を整えてイライラを抑制してくれる効果があります。
ストレスを感じやすい方、ついイライラしてしまう方、過度なストレスによる不眠症の方などにもエプソムソルト入浴はおすすめです。
マグネシウムは、神経の興奮を抑え、神経伝達を正常に保つ働きがあります。このため、マグネシウムを摂取することで精神的なイライラする気持ちをやわらげ、安定した精神状態を保つ効果があります。また、神経伝達を正常にすることで、体温を調節するメカニズムにも関わっています。
出典:マグネシウム | わかさ生活
うつ病の原因のひとつがマグネシウム不足
マグネシウムは、精神の安定剤と言われるほど神経系の機能維持に大きな役割を担ってくれています。マグネシウムが不足することで、うつ病やPMDD(月経前不快気分障害)に関与することが医学的にもわかっています。
マグネシウムが不足することで感じやすい症状としては、憂鬱、気分が落ち込みやすい、イライラする、不眠、不整脈、疲れやすい、だるい、食欲不振などの症状があげられます。
マグネシウムの摂取やエプソムソルトによる入浴は、うつ病にも効果的と言えるでしょう。
生体内のマグネシウムは精神的ストレスにより量的に低下することから、中枢神経機能においても重要な役割を担っていることが知られている。マグネシウムの低下がうつ病や月経前不快気分障害に関与していることや、大うつ症状の代表的な症状である自殺企図が現れている患者の脳脊髄液においてマグネシウムが低下しているなど、マグネシウムと情動障害の関連について様々な報告がある。
出典:マグネシウムと精神機能 | 特定非営利活動法人医療教育研究所
自律神経とは?
自律神経とは、内蔵など身体の働きを調節してくれる大切な神経のひとつです。自律神経は交感神経と副交感神経の2種類の神経から成り立っています。
仕事をしたり活発に活動する際には交感神経が優位になり、夜間などリラックスしている際に優位になるのが副交感神経です。
交感神経と副交感神経がバランス良く機能することで、身体の状態を健康的に保ってくれます。しかしストレスや疲労、睡眠不足、不規則な生活などの影響により自律神経のバランスが崩れると、身体や精神面で不調が生じやすくなります。
自律神経を整えることで、毎日健康的な日々を送ることができます。
自律神経とは、身体の働きを調整する神経のことで、交感神経と副交感神経の二つから成り立っています。主に交感神経は身体の働きを促し、副交感神経は逆に休ませるといった役割を持ち、状況に応じてそれぞれが働くことで、自律神経は私たちの身体を常にベストな状態にしようとしています。
出典:誰でもできる自律神経の乱れを整える方法で体調管理 | 朝日新聞
自律神経の乱れを整える方法について
自律神経の乱れを整える方法は、決して難しくなく誰でもカンタンにできるので生活にすぐ取り入れることも可能です。エプソムソルト入浴以外の自律神経の整え方をいくつかご紹介しますので是非参考にしてみてくださいね。
できるだけ朝日を浴びるようにする
毎日、朝日を浴びるだけで体内時計のズレをリセットし、規則正しい生活に導いてくれます。また太陽光を浴びると、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されます。
セロトニンは、精神を安定させてくれたり、安心感や幸福感を与えてくれるホルモンの一種です。抗ストレス作用もありストレスを感じやすい方にも太陽光を浴びることはおすすめです。
またセロトニンが不足すると、ストレスを感じやすくなったり、疲労感、イライラしやすい、やる気の低下、不眠症などの症状を引き起こす場合もあります。
天気のいい日は、できるだけ朝日を浴び、体内時計のリセット、セロトニンを分泌させて自律神経を整えましょう。
身体に負担がかからない程度に運動をする
身体に負担がかからないご自身に合った適度な運動やストレッチを行うことで、メンタルヘルスの不調を改善できることがわかっています。
ハーバード大学の研究では、運動量が多い方では、うつ病の発症確率(罹患率)が20~30%も低いことが発表されています。また厚生労働省が発表している「運動基準・運動指針の改定に関する検討会 報告書」にもメンタルヘルスの不調に対して、運動や生活活動が有効であると報告されています。
その他にも運動を行うことで、ストレスホルモンの分泌を抑制してくれる「セロトニン」や「エンドルフィン」などの物質が分泌されます。
セロトニンは先ほどもご紹介した通り、幸せホルモンと呼ばれるホルモンの一種です。エンドルフィンは、鎮痛作用や気分が高揚するなどの作用があるホルモンです。
運動後の「スッキリとした爽快感」は、運動によるさまざまな効果によるものといえることがわかります。
身体活動(生活活動・運動)に取り組むことで得られる効果は、将来的な疾病予防だけではない。日常生活の中でも、気分転換やストレス解消につながることで、いわゆるメンタルヘルス不調の一次予防として有効であること。
出典:運動基準・運動指針の改定に関する検討会 報告書 | 厚生労働省
睡眠時間を確保し良質な睡眠をとる
睡眠をしっかりと取ることも自律神経を整える方法として大変有効です。睡眠中は、副交感神経が活発になり、ストレスを軽減したり、疲労回復、細胞の修復などメンタルケアには大切な時間です。
ストレスや疲労を感じている時は、なるべく早く就寝するなど睡眠時間をなるべく確保するように心がけましょう。