「ポータブル電源のソーラーパネルって窓越しからでも充電できるの?」って疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ポータブル電源のソーラーパネルは窓越しでも充電可能かどうか、そしてメリット・デメリットについてご紹介していきます。
また窓越しでソーラーパネルを充電する場合の注意点や効率よく充電する方法についても詳しく解説していきますので、是非参考にしてみてくださいね。
後半では、窓越しからでも充電効率が高いソーラーパネル付きポータブル電源をご紹介いたします。
結論:ソーラーパネルは窓越しでも充電できる
まず結論からお伝えすると、室内または屋内にポータブル電源のソーラーパネルを置き、窓越しからでも充電することが可能です。
ポータブル電源のソーラーパネルは、屋外にて使用するイメージが強いですが、晴天の日は窓越しでも十分充電することができます。
ただし、窓ガラスで充電を行うと直射日光に比べて、充電効率は下がってしまいますので注意が必要です。
充電する時間がなく急いでいる場合は、ポータブル電源のソーラーパネルを屋外に設置して充電する方法がおすすめです。
また窓ガラスの厚さや紫外線カットガラスなど、窓ガラスの種類によっても充電効率は異なってきます。
ソーラーパネルの窓越し充電のメリット
ポータブル電源のソーラーパネルを窓越し充電することでどのようなメリットが得られるのか解説していきます。
天候を気にせず充電できる
室内で窓越し充電すれば、屋外の天候を気にすることなく、気軽に充電することができます。
雨の日や雲行きが怪しい場合でも、室内であれば安心して充電を行うことが可能です。
最近では、直射日光が少ない日でも効率よく充電できるソーラーパネルも多く普及しており、曇りなどの悪天候でも充電が可能になっています。
またポータブル電源は、防水に対応していないモデルが多いため、室内での窓越し充電は大きなメリットと言えるでしょう。
塵・ホコリ・黄砂の影響を受けない
ポータブル電源は屋外での使用を想定し設計されているので、基本的には防塵仕様となっています。
しかし、お気に入りのポータブル電源が黄砂やホコリで汚れてしまうのは避けたいところ。
そんな時にも窓越し充電は、最適な充電方法と言えるでしょう。
特に黄砂が酷い場合には、ポータブル電源に大量の黄砂が付着してしまいます。
防塵仕様とはいえ、塵・ホコリ・黄砂などの侵入は故障や不具合の原因となってしまいますので、黄砂が気になる場合は積極的に窓越し充電を取り入れてみましょう。
盗難などの心配がない
ポータブル電源は、バッテリー容量によって価格帯は大きく異なりますが、小型ポータブル電源でも相場は3~5万円と高単価商品です。
窓越し充電であれば、外出中や仕事がある日でも盗難等の心配もなく、留守の間でも充電することができます。
ソーラーパネルの窓越し充電のデメリット
それでは次に、ポータブル電源のソーラーパネルを窓越し充電のデメリットをご紹介していきます。
充電効率が落ちる
冒頭でもお伝えした通り、一般的な屋外での直射日光充電と比較すると、窓越し充電した場合、充電効率は落ちてしまいます。
そのため、フル充電するまでにより時間がかかってしまう可能性があります。
窓ガラスが太陽光を反射・吸収する割合は、反射8%、吸収2.5%と言われているため、太陽光の透過率は約89.5%となります。
これは窓ガラスを通じて入る太陽光の量が直射日光(屋外)の89.5%に相当すると考えると、充電時間はどのように影響するのか下記の計算方法で割り出してみます。
例:ソーラーパネルのフル充電時間が3時間の場合
3時間 ÷ 0.895 = 3時間35分(窓越しでの充電時間)
※あくまでも目安となります。使用環境により異なります。
つまり、ポータブル電源のソーラーパネルを窓越し充電した場合、通常よりも約30分充電時間が加算されることがわかります。
ポータブル電源の容量やフル充電時間は、メーカーやモデルによって大きく異なりますが、小型タイプや充電スピードに優れたリン酸鉄リチウムイオンを搭載したポータブル電源であれば、大きな差は生まれないでしょう。
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窓ガラスの汚れは充電効率に影響する
窓ガラスに汚れやほこりが付着している場合、太陽光に透過率に影響を与える可能性が高いので注意が必要です。
窓ガラス表面に付着している粒子や物質が太陽光の透過を阻害することで透過率が低下し、充電効率が落ちてしまいます。
窓越し充電する場合の注意点と効果的な方法
ポータブル電源のソーラーパネルを窓越し充電する場合の注意点と効率よく充電する方法について解説していきます。
日当たりのいい場所で充電を行う
太陽光が入りやすく、日当たりがいい場所で必ずソーラーパネルを設置するようにしましょう。
特に南向きの窓は、一日を通して最も太陽光が入る時間が長く、おすすめです。
次に、東向きの窓も日当たりがよく、特に午前中は太陽光が入りやすいのが特徴です。
西向きの窓は、午前中は太陽光が入りにくく、夕方に強い西日が入る傾向があります。
北向きの窓は、日当たりが悪く、最も太陽光が入りにくい方向なので、ソーラーパネルを窓越し充電する場合は、避けておきましょう。
ソーラーパネルは立てかけるだけでOK
窓ガラスから入る直射日光をダイレクトに当てるために、ポータブル電源のソーラーパネルは、窓ガラスに立てかけるだけで大丈夫です。
南向きの窓があれば、南向き窓へ、東向きであれば午前中は東向き、夕方は西向きという感じで時間帯で場所を変えるのも効果的です。
ソーラーパネルを複数枚使って充電効率アップ
ポータブル電源によっては、1台あたり複数のソーラーパネルを接続できるタイプも多数販売されています。
複数のソーラーパネルを活用することで、1度に取り込める太陽光のエネルギー量が増え充電スピードが上がるだけでなく、複数個所に設置できるので、様々な条件下でも効率よく充電することができます。
ご予算に余裕がある場合は、ソーラーパネルの追加もおすすめです。
窓ガラスの汚れを取って充電効率を上げよう
窓ガラスに汚れやホコリが付着していると充電効率を下げてしまいます。
汚れが目立つ場合は、事前にしっかりと汚れを落とし、キレイにしておきましょう。
充電を行う前日に予め掃除をしておくと、充電当日の朝から充電ができるのでおすすめです。
ポータブル電源を窓越し充電する際のソーラーパネルの選び方
それでは、次にポータブル電源を窓越し充電する際のソーラーパネルの正しい選び方をご紹介します。
窓越し充電でも充電時間を短縮し、効率よく充電するためにもソーラーパネルの正しい選び方を身につけましょう。
ソーラーパネルの出力数をチェックする
ソーラーパネルの出力数が高ければ高いほど、短時間でフル充電が可能となります。
一般的には50~80Wがソーラーパネルの平均的な出力数ですが、大出力に対応したソーラーパネルであれば、100~200Wの出力数となります。
短時間で充電したい場合は、ソーラーパネルの出力数を事前にチェックしておきましょう。
ソーラーパネルの変換効率で選ぶ
変換効率とは、太陽光を電力に変換する際の効率を示す指標です。
ポータブル電源に使用されているソーラーパネルの平均変換効率は、約15~25%となっています。
変換効率が高ければ、太陽光を電力に変換するパワーが大きいため、素早く充電することが可能です。
ソーラーパネルを購入する場合は、交換効率が20%以上のソーラーパネルを選ぶようにしましょう。
ソーラーパネルの素材はETFE素材がおすすめ
ポータブル電源と同様にソーラーパネルの耐久性も非常に大切なポイントです。
近年、ソーラーパネルの素材として主流となっているのが、「ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン)」です。
ポリエチレン素材に似た構造を持つ、特殊なフッ素系ポリマーで優れた耐候性を持ち、耐久性に優れているのが大きな特徴です。
ポータブル電源のソーラーパネル以外にも、建築や産業分野でも広く活用されている素材で、耐久性を重視したい方におすすめの素材です。
防塵防水レベルを確認する
ポータブル電源のソーラーパネルの防塵防水レベルは、基本的に高水準ですが、念のために防塵防水レベルもしっかり確認しておきましょう。
防塵防水レベルは、仕様に記載されている「IP」の数値を確認します。
IPの数値が高ければ高いほど、防塵防水レベルが高くなっていきますので覚えておきましょう。
上記の場合、防塵6級(左側の数値)、防水8級(右側の数値)ということになります。
防塵等級は0~6級まであり、防水等級は0~8級まで存在し、数字が大きくなるほど性能が高くなります。
また防塵、防水のどちらかが非対応の場合は、「X」と表記されています。
例:IPX8
※防塵が非対応の場合
上記の表記の場合、防塵非対応で防水は8級に対応しているということになります。
防水性能
レベル0:特に保護がされていない
レベル1:鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
レベル2:鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
レベル3:鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
レベル4:あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
レベル5:あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
レベル6:あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
レベル7:一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
レベル8:継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)
防塵性能
レベル0:特に保護がされていない
レベル1:直径50mm以上の固形物が中に入らない
レベル2:直径12.5mm以上の固形物が中に入らない
レベル3:直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
レベル4:直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
レベル5:有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)
レベル6:粉塵が中に入らない(耐塵形)
窓越しでも効率よく充電できるポータブル電源セット3選
窓越しでも効率よく充電できるポータブル電源おすすめランキング第3位
ポータブル電源 Solar Generator 600 Plus 632Wh ソーラーパネル 100W / ジャクリ(Jackery)
119,800円(税込)AC充電であれば、緊急充電モードに対応しているので、最短約60分でフル充電することができますが、ソーラーパネルの場合は約8.5時間と平均よりもやや早い印象です。
出力数は、定格出力800W(最大瞬間出力1,600W)と高く、幅広い電化製品を稼働させることができます。
ジャクリは、ポータブル電源メーカーのリーディングカンパニーとしても有名なので、安全性の高いポータブル電源を探している人にもおすすめのメーカーです。
容量 | 632Wh | 重量 | 約11.2kg |
---|---|---|---|
出力ポート | ACコンセント(2口)、USB(1口)、Type-C(2口)、シガーソケット(1口) | 定格出力 | 800W(最大瞬間出力1,600W) |
ソーラーパネル出力数 | 100W | ソーラーパネル充電時間 | 約8.5時間 |
充電方法 | ソーラー・シガーソケット・ACコンセント | サイズ | 30 x 21.9 x 19.7cm |
窓越しでも効率よく充電できるポータブル電源おすすめランキング第2位
全固体電池ポータブル電源 B600 602Wh ソーラーパネル 100W / ヨシノ(YOSHINO)
128,800円(税込)次世代ポータブル電源として注目を集めているのが全固体電池を採用しているヨシノポータブル電源です。
液漏れなく、発火、爆発などの恐れがなく、ポータブル電源の中でも最も安全性に優れているのが特徴です。
ソーラーパネル充電も約6.5時間と早く、短時間で充電することができます。サイクル回数は、約4,000回まで対応。
またデザイン性に優れたヨシノのポータブル電源は、世界的権威のある「reddot」、「iF Design」などでもアワードを受賞するなど、デザイン性も折り紙つき。
容量 | 602Wh | 重量 | 約7.8kg |
---|---|---|---|
出力ポート | ACポート(3口)、シガーソケット(1口)、DCポート(1口)、USB-C(2口)、USB-A(2口) | 定格出力 | 600W(最大1,200W) |
ソーラーパネル出力数 | 100W | ソーラーパネル充電時間 | 約6.5時間 |
充電方法 | ソーラー・コンセント・シガーソケット・USB充電 | サイズ | 29.6 x 20.4 x 25.6cm |
窓越しでも効率よく充電できるポータブル電源おすすめランキング第1位
ポータブル電源 PowerArQ S7 716Wh ソーラーパネル 120W / スマートタップ(SmartTap)
111,200円(税込)人気批評雑誌「モノクロ」にて、ポータブル電源&ソーラーパネルセット部門にて、A評価を受賞したポータブル電源ソーラーパネルセット。
ソーラーパネル充電では、約6時間と短時間での充電が可能です。自衛隊をはじめとした行政機関にも納入実績があるのも人気のポイント。
バッテリーにはリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、サイクル回数3,000回と耐久性にも優れています。
容量 | 716.8Wh | 重量 | 約7.9kg |
---|---|---|---|
出力ポート | ACコンセント(5口)、DCポート(2口)、USB(2口)、Type-C(2口)、シガーソケット(1口)、ワイヤレス充電(1点) | 定格出力 | 700W(最大瞬間出力1,000W) |
ソーラーパネル出力数 | 120W | ソーラーパネル充電時間 | 約6時間 |
充電方法 | ソーラー・シガーソケット・ACコンセント | サイズ | 31.4 x 21.2 x 23.0cm |