残留塩素計のおすすめ人気ランキング9選!原理もご紹介!

残留塩素計のおすすめ人気ランキング9選!原理もご紹介!
残留塩素計のおすすめ人気ランキング9選 原理もご紹介
Source:hanna.co.jp

水道水、プール、お風呂等の塩素濃度チェックなどの水質管理に便利な残留塩素計。事前に残留塩素を確認しておくことで、身体への影響なども把握することができます。今回は残留塩素計のおすすめ人気ランキングと原理についてご紹介します。

残留塩素について

水道水には微生物や菌などを消毒・殺菌させるために、塩素を使い塩素処理を行っています。そのために水道水には必ず塩素が含まれており、水道水に残っている塩素のことを残留塩素と呼びます。

水道水を飲んだりしてもお腹を壊したりしないのは、しっかりと塩素消毒によって、安全性が確保されているからです。逆に塩素消毒を行っていないと、微生物や菌などが繁殖する恐れがあり、衛生面でもよくありません。

残留塩素の濃度について

日本の水道法では、安全性を高めるために水道水の残留塩素を0.1mg/L以上に保持するように義務づけられています。また病原性物による汚染の危険性がある場合に関しては、0.2mg/L以上と通常よりも高い濃度を保持するように定められています。

安全性の面では有効的かつ身体への悪影響はないと言われている塩素ですが、塩素消毒による塩素臭(カルキ臭)、発がん性物質の生成なども指摘されており、高度処理を導入するなど塩素濃度の軽減を行っている浄水場も増加しています。

残留塩素計の正しい選び方

残留塩素計によっても測定方法や機能は異なります。残留塩素計の正しい選び方をご紹介しますので、是非ご自身の用途に合った残留塩素計を見つけてくださいね。

残留塩素計の測定方法で選ぶ

測定方法には、大きく分けて「比色DPD法」、「DPD吸光光度法」、「無試薬型(ポーラログラフ式・ガルバ二式)」、「電流滴定法」の4つの測定方法があります。それぞれの特徴は下記の通りとなります。

比色DPD法:手軽に測定できる測定方法

DPD試薬を加えると、測定する液体に含まれる塩素に反応して液体が薄いピンク色に発色します。付属の発色濃度色見本と比較しながら、目視で残留塩素濃度を測定します。残留塩素濃度の測定方法の中でも、最もシンプルで手軽に行うことができる測定方法です。

ただし色見本を元に目視で測定を行うので、個人差が出てしまいます。

DPD吸光光度法:比色DPD法よりも精度が高い

DPD試薬を加えた液体に光を当てて、光の吸光度によって残留塩素濃度を測定する方法です。比色DPD法では目視確認でしたが、吸光光度法を用いることで残留塩素濃度をデジタル数値化してくれます。

残留塩素濃度をデジタル数値化されるので比色DPD法よりも個人差がなく、より正確に残留塩素濃度を測定することが可能です。

無試薬型(ポーラログラフ式・ガルバ二式):試薬を使用せずに測定可能

DPD試薬などを使用せずに残留塩素濃度を測定できる方法が、「ポーラログラフ式」と「ガルバ二式」の2種類です。

ポーラログラフ式は、2種類または3種類の電極に電圧を加えて残留塩素濃度を測定します。

一方でガルバニ電池式と呼ばれる測定方法では、ポーラログラフ式と異なり電圧を加えずに残留塩素濃度を測定を行います。ポーラログラフ式よりもシンプルな構造というメリットがありますが、一方で水質の影響を受けやすいというデメリットもあります。

電流滴定法:研究施設などで採用されている方式

研究施設などより高い精度を求めらる場合に使用される測定方法です。残留塩素はヨウ化カリウムと反応すると、酸化しヨウ素を遊離します。

遊離したヨウ素を還元剤で滴定し、次に反応電流の有無から残留塩素濃度を測定します。

精度の高さが大きなメリットではありますが、高コストで大型設備が必要となるため、一般的には普及されておらず、研究施設などで採用されている測定方法になります。

測定できる残留塩素の種類で選ぶ

残留塩素計で測定可能な残留塩素には、「遊離塩素」、「結合塩素」、「全塩素」の3つの種類があります。

遊離塩素:水道水・お風呂・プールなどの測定に採用されることが多い

遊離塩素は次亜塩素酸、塩素ガス分子、次亜塩素酸イオンから成る、強い殺菌力・消毒力を持った塩素です。また遊離残留塩素濃度は殺菌力・消毒力の指標として用いられることが多い傾向があります。

水道水、お風呂、プールなどの残留塩素を測定する場合は、一般的には遊離残留塩素濃度を測定します。

結合塩素

結合塩素は、遊離塩素にアンモニウムイオンが結合した塩素です。殺菌力は遊離塩素よりも劣りますが、持続力が高いのが特徴です。遊離塩素は殺菌力・消毒力を指標に用いているのに対し、結合塩素は液体の汚れの指標として用いられます。

全塩素

遊離塩素と結合塩素を合わせたものを全塩素と呼びます。遊離塩素と結合塩素を測定することで全塩素の推測も可能になります。全塩素は、浄化槽、医療機関などで使用される透析用水などの残留塩素測定に使用されます。

測定精度で選ぶ

残留塩素計には、残留塩素濃度を測定する際の測定精度が記載されています。測定精度の値が低ければ低いほど、測定精度が高いとされています。

市販されている残留塩素計の測定精度は、±3~5%が平均的な数値となります。残留塩素計を選ぶ際は、測定精度もしっかりと確認しておきましょう。

測定範囲で選ぶ

市販されている残留塩素計の測定範囲(遊離塩素)は、0.00~2.00mg/Lが一般的ですが、3.00mg/L以上測定可能な残留塩素計も多くあります。測定範囲を重視する場合は、必ず測定範囲も合わせて確認しておくといいでしょう。

その他の機能で選ぶ

防水機能

残留塩素計には、防水機能を持った残留塩素計もあります。防水機能が備わっていれば、万が一本体が液体で濡れてしまっても、故障になる心配もなく安心です。

残留塩素計の防水レベルは、IP67規格を採用しているものが多く、万が一水に浸かってしまっても故障の心配がない防水性能を持っています。

メモリー機能

メモリー機能は、前回の残留塩素濃度測定値を本体に保存してくれる機能です。前回値と比較したい場合などにも便利な機能です。

残留塩素以外も測定可能な残留塩素計

高機能な残留塩素計には、残留塩素以外のpHやシアヌル酸などの濃度も測定できる残留塩素計もあります。

pH値は、液体が酸性かアルカリ性がを表す尺度です。またシアヌル酸は、塩素消毒の際に残留効果を高めるために使用されている尿素を原料とした有機化合物です。

残留塩素計のおすすめ人気ランキング9選!

  • 残留塩素計のおすすめ人気ランキング第9位
    残留塩素計 EW-520 / タニタ(TANITA)

    36,800円(税込)

    お手入れが簡単な平面電極を採用し、測定メモリー機能、温度自動補正、pH手入力補正、複数点校正機能など機能性に優れた1台です。

    残留塩素以外にも次亜塩素酸、塩素化イソシアヌル酸の測定も可能。

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測定範囲CL:0.00~2.00mg/L測定精度(25℃)±0.05~0.15mg/L
防水機能IP67測定方式ガルバニ式
サイズ82 × 37 × 202mm重量約250g

  • 残留塩素計のおすすめ人気ランキング第8位
    残留塩素計 RC-31P-F 採水・投込み型 / 東亜ディーケーケー

    107,800円(税込)

    ポーラログラフ式を採用しているので、試薬不要で残留塩素を測定することが可能です。メモリー機能では、型式、製造番号、校正値、電極係数を記録することができます。

    IP67規格の防水設計となっているので万が一水に濡れても安心です。測定データはパソコンに取り込み、プリントアウトすることも可能です。

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測定範囲0.00~2.00mg/L測定精度(25℃)繰り返し性:±0.05mg/L
防水機能IP67測定方式ポーラログラフ式
サイズ68 × 35 × 173mm重量約160g

  • 残留塩素計のおすすめ人気ランキング第7位
    残留塩素計 6743 / エムケーサイエンティフィック

    37,800円(税込)

    残留塩素だけでなく、pH、ORP(酸化還元電位)、温度まで測定可能な高機能残留塩素計です。ボタンを押すだけで簡単に各測定モードに切り替えることができます。

    塩素測定では、遊離残留塩素、全残留塩素も測定可能となっており、結合残留塩素も判定が可能です。測定方法もシンプルでDPD試薬と塩素を反応させてボタンを押すだけで簡単に残留塩素を測定することができます。

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測定範囲残留塩素:0.01~3.50mg/L、pH:-2.00~16.00pH、ORP:±1,999mV測定精度(25℃)残留塩素:±0.05%+1dg(2.00mg/L)、pH:±0.01pH+1dg、ORP:±2mV+1dg(1~50mg/L)
防水機能測定方式DPDストリップ法
サイズ42 × 33 × 183mm重量約150g

  • 残留塩素計のおすすめ人気ランキング第6位
    残留塩素計 EW-506 / タニタ(TANITA)

    11,800円(税込)

    水道水の残留塩素測定のみに特化し、優れたコストパフォーマンスを実現。浄水器の交換目安や鑑賞魚の水質管理などに最適です。

    残留塩素計本体はマグネット付きなので、冷蔵庫などにも貼り付けることができます。また測定値が見やすいバックライト付き。コストパフォーマンスを重視する方におすすめの残留塩素計です。

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測定範囲遊離残留塩素:0.00~0.80mg/L測定精度(25℃)
防水機能IPX5測定方式ガルバニ式
サイズ234 × 36 × 22mm重量約155g

  • 残留塩素計のおすすめ人気ランキング第5位
    残留塩素計 ポータブル デジタル HI 97771 / ハンナインスツルメンツ

    107,800円(税込)

    超高濃度の全塩素測定も可能な最新型残留塩素計。次亜塩素酸ナトリウムを希釈した消毒液や電解水の確認にも適しており、衛生管理にも最適です。

    もちろん水道水、飲料氏、プールなどの低濃度遊離塩素の測定も可能です。先進光学システムのビームスプリッターを採用することで優れた再現性と安定性を実現。

    精度を重視する方にもおすすめのデジタル残留塩素計です。

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測定範囲全塩素:0.00~500mg/L、遊離塩素:0.00~5.00mg/L測定精度(25℃)全塩素:±3mg/L ±測定値の3%、遊離塩素:±0.03mg/L ±測定値の3%
防水機能IP67測定方式吸光光度法
サイズ142.5 × 102.5 × 50.5mm重量約380g

  • 残留塩素計のおすすめ人気ランキング第4位
    残留塩素計 Checker HI711 / ハンナインスツルメンツ

    11,800円(税込)

    持ち運びに便利な手のひらサイズの残留塩素計です。コストパフォーマンスにも優れ、水道水、プール、お風呂などの残留塩素濃度の測定に最適。

    測定方法は吸光光度法を採用し、信頼性と安定性の高い測定を行うことができます。操作もボタン一つで行うことができるので、機械操作が苦手な方でも安心です。

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測定範囲全塩素:0.00~3.50mg/L測定精度(25℃)±0.03ppm ±測定値の3%
防水機能測定方式DPD法
サイズ86 × 61 × 37.5mm重量約64g

  • 残留塩素計のおすすめ人気ランキング第3位
    残留塩素計 FTC-1000PE / カスタム(CUSTOM)

    39,500円(税込)

    測定値が安定した後に測定値をロックしてくれるオートロック機能を搭載し、より安定した測定が可能です。測定方式には試薬が不要なポーラログラフ方式(3電極式)を採用。

    また付属の標準センサーを使用して水中での測定も可能です。

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測定範囲遊離塩素:0.00~10.00mg/L測定精度(25℃)±2%FS
防水機能IP67測定方式ポーラログラフ式
サイズ185 × 40 × 48mm重量約130g

  • 残留塩素計のおすすめ人気ランキング第2位
    残留塩素計 ポケット式CL PRO / 共立機巧

    8,800円(税込)

    手軽に残留塩素濃度を測定できる比色DPD法を採用。低価格でお手軽に残留塩素濃度を測定することができます。

    コンパクトなポケットタイプなので、持ち運びにも便利です。測定範囲は10段階で測定可能。

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測定範囲10・20・30・50・80・100・120・150・200・300mg/L測定精度(25℃)
防水機能測定方式比色DPD法
サイズ重量試薬:約30ml

  • 残留塩素計のおすすめ人気ランキング第1位
    残留塩素計 DP-7Z / アズワン(AZ ONE)

    11,800円(税込)

    共立機巧よりも低濃度の小さい値を測定できる比色DPD法の残留塩素計です。残留塩素濃度は10段階で測定することができます。

    使用するDPD試薬を使い分けることで、遊離残留塩素と全残留塩素の2種類も測定が可能です。

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測定範囲0.05・0.1・0.2・0.3・0.4・0.5・0.7・1.0・1.5・2.0mg/L測定精度(25℃)
防水機能測定方式比色DPD法
サイズ82 × 36 × 111mm重量