ポータブル電源はUPSの代わりとして使える?UPSとの違いもご紹介

ポータブル電源はUPSの代わりとして使える?UPSとの違いもご紹介
ポータブル電源はUPSの代わりとして使える?UPSとの違いもご紹介
Source:amazon.co.jp

キャンプやアウトドアシーンだけでなく、災害用・防災用としても注目を集めているポータブル電源。

今回は、UPS(無停電電源装置)対応しているポータブル電源をUPSの代わりとして使う場合のメリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。

UPS対応ポータブル電源とUPSとの大きな違いやUPS対応ポータブル電源のおすすめ人気ランキングなどもご紹介していきますので、是非ご参考にしてみてくださいね。

そもそもUPS(無停電電源装置)とは?

UPS(無停電電源装置)とは、雷・落雷・台風などの影響で停電した場合に、パソコン、サーバー、ネットワーク機器などに電力を供給するための非常用バッテリーです。

UPSを設置しておくことで、万が一停電が発生しても通常通りに業務を継続することができたり、急な停電によるパソコン等のシャットダウンを防ぎ、データ破損などのトラブルを防いでくれます。

停電以外でも、ブレイカーが落ちたり、人為的なミスによりコンセントが抜けてしまった場合などにもUPSは有効といえるでしょう。

関連記事:ポータブル電源は災害に必要?メリット・デメリットと活用法

UPS(無停電電源装置は優先順位をつけて接続する

バッテリー容量によっても異なりますが、コンセントに繋がっている電子機器すべてをUPSに接続することは現実的ではありません。

優先順位をつけて、データ破損に繋がると損失が大きい電子機器に接続することをおすすめします。

例えば、パソコン、サーバー、HDD、NASなど重要なデータが保存されている電子機器には優先して接続した方がいいでしょう。

ポータブル電源はUPSとして使うことができる?

昨今では、UPS(無停電電源装置)対応のポータブル電源も多数販売されており、注目を集めています。

UPS対応しているポータブル電源であれば、停電時にバッテリー給電に数ミリ秒で自動的に切り替わり、UPSとして問題なく使うことができます。

ポータブル電源をUPSの代わりとして使用する場合は、事前に必ずUPS対応かどうか確認しておきましょう。

ポータブル電源をUPSの代わりとして上手に使うコツと注意点

それでは、次にポータブル電源をUPSの代わりとして上手に使うコツと注意点についてご紹介していきます。

長期の停電に備えて大容量バッテリーを選ぶ

落雷や台風などの自然災害の場合、停電が長期化する場合もあります。

例えば、電柱や地上機器などの設備単体が破損した場合には、停電を普及するまでに4~9時間もの時間を要することになります。

テレワークなどの業務を止めたくない場合は、ポータブル電源のバッテリー容量が大きいと安心です。

実際にポータブル電源を使用した場合、どれくらいの時間を使用できるかは下記の計算方法で算出が可能です。

デスクトップパソコンを使用した場合の使用可能な時間は下記の通りとなります。

【ポータブル電源の使用時間算出方法】

ポータブル電源の容量(Wh)× 0.8 ÷ 使用する電子機器の消費電力(W)= 使用可能な時間(h)

バッテリー容量800Whのポータブル電源を使用し、消費電力100Wのデスクトップパソコンを使用した場合は、約6.4時間使用可能となります。

800Wh × 0.8 ÷ 100W = 6.4時間

参考:「台風」と「電力」~長期停電から考える電力のレジリエンス | 経済産業省

充電をこまめに行う

UPS対応のポータブル電源を持っていても、バッテリーの充電が十分に行われていないと、停電時に電子機器へ十分に電気を供給することができません。

ポータブル電源に搭載されているリチウムイオン電池は、使用していなくても電気を消耗してしまう自然放電(自己放電)が発生する性質を持っています。

万が一の停電時でも対応できるようにこまめにポータブル電源の充電を行うようにしておきましょう。

また定期的に充電を行うことで、自然放電の影響でバッテリー残量が0%になることを防ぎ、過放電の予防にも効果的です。

停電時にはソーラーパネルがあると安心

停電時に万が一ポータブル電源の充電がない場合に、ソーラーパネルを活用した充電方法です。

日差しが強い日でないと、太陽光発電できないイメージが強いですが、日射量が少ない曇りの日でも効率的に充電ができるポータブル電源も多数販売されています。

またパススルー充電に対応したポータブルであれば、ソーラーパネルで充電しながら、電子機器への電気供給が可能です。

UPS対応ポータブル電源にパススルー充電があると強い

パススルー充電とは、ポータブル電源を充電しながら、電子機器に電気を供給することができる便利な機能です。

ポータブル電源のバッテリー残量が少ない場合には大変便利な機能ですが、パススルー充電を行うと、バッテリーに大きな負荷がかかってしまい、バッテリーの劣化を促進してしまうというデメリットがあります。

しかしポータブル電源の開発が進み、パススルー充電を行ってもバッテリーに負荷がかからない、高機能なポータブル電源も登場するようになりました。

UPS対応のポータブル電源は、パススルー充電に対応している機種も多く、UPSの代わりとしてポータブル電源を使用する場合は、パススルー充電に対応しているかどうかも確認しておきましょう。

関連記事:ポータブル電源のパススルー機能と寿命の関係について

ポータブル電源のUPS対応モデルとUSP(無停電電源装置)との大きな違い

UPS対応ポータブル電源であれば、停電時にもUPSの代わりとして使うことができるとお伝えしました。

そこで疑問になってくるのが「UPS対応ポータブル電源とUPS(無停電電源装置)の違い」についてです。

UPS対応ポータブル電源では、停電時にバッテリー給電に数ミリ秒で自動的に切り替わり、UPSとして機能しますが、UPS単体と比較するとシンプルな構造となっています。

UPS単体では、専用管理ソフトと連帯することで、より細かく管理が可能です。

具体的にどのような違いがあるのでしょうか。詳しく解説していきます。

管理ソフトでバックアップ時間を設定できる

UPS単体では、専用の管理ソフトをダウンロードすることで、バックアップ時間を事前に設定することが可能です。

機種によっても異なりますが、バックアップ時間以外にも、出力電圧、電圧感度、起動遅延時間など、細かく設定することができます。

バッテリー交換が簡単にできる

小型タイプの家庭用UPSであれば、ご自身で簡単にバッテリー交換を行うことができます。

UPSに搭載されているバッテリーの寿命は、鉛蓄電池の場合は2~5年、リチウムイオン電池の場合は5~10年といわれています。

またバッテリー交換時期になると、アラームなどで事前にお知らせしてくれます。

日本国内での停電回数と停電時間について

日本国内の停電回数

日本国内の停電回数 ポータブル電源 UPS
Source:www.tepco.co.jp

2021年度の日本国内における停電回数データでは、年間0.17回/1棟あたりと世界的に見ても極めて低く、停電が少ない国です。

最も停電回数が多いのは、アメリカ(カリフォルニア州)で年間1.53回/1棟あたりとなっています。ニューヨーク州では、年間1.06回/1棟あたりとなっています。

アメリカでは、電力需要が加速する一方で、電気供給が間に合わずに、電力会社が電力供給を計画的に停止させることで停電が多発しているという背景があります。

日本では、2018年に北海道ブラックアウト(大停電)が起き、年間0.3回/1棟あたりと平年よりも2倍近くの停電回数を記録しましたが、安定的に電力を供給できている状況といえるでしょう。

参考:停電回数の国際比較 | 東京電力

日本国内の停電時間

日本国内の停電時間 ポータブル電源 UPS
Source:www.tepco.co.jp

続いて日本国内の停電時間についても見ていきましょう。

2020年のデータでは、年間27分となっており、30分以内の停電時間となっています。

先ほどもご紹介した停電回数が多い、アメリカ(カリフォルニア州)では、年間737分と日本の約27倍以上もの停電時間です。

2018年の北海道ブラックアウト(大停電)発生時には、年間225分の停電時間となりました。

日本国内では、安定的に電力は供給されていますが、大地震や大規模な自然災害が発生した場合、停電が長期化するケースも少なくはありません。

参考:停電時間の国際比較 | 東京電力

USP対応ポータブル電源のおすすめ人気ランキング5選

それでは次に、UPS対応ポータブル電源のおすすめ人気ランキング5選をご紹介します。

Jackeryのポータブル電源はUPSに対応していない

ポータブル電源の中でも人気が高いJackery(ジャクリ)ですが、現時点ではUPSに対応しているポータブル電源は販売されていません。

UPS対応でないため、今回のUSP対応ポータブル電源のおすすめ人気ランキングでは除外しています。

  • USP対応ポータブル電源のおすすめ人気ランキング第5位
    リン酸鉄リチウムイオン ポータブル電源 2,000Wh P2001 / イーノウ(EENOUR)

    299,990円(税込)

    大容量バッテリー2,000Whと定格出力2,000W(最大瞬間出力4,000W)で、災害用としても最適。

    UPS機能では、0.01秒で素早くUPSに自動で切り替えてくれるので停電時でも安心です。

    デュアル充電を行えば、最短1.5時間の高速充電が可能、サイクル回数も3,500回以上とトップクラス。

    高機能かつ大容量ですが、導入コストが高くなってしまうのが唯一のマイナスポイント。

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容量2,000Wh重量約22kg
出力ポートACコンセント(6口)、USB-A(4口)、USB-C(2口)、シガーソケット(1口)、DCポート(2口)、DC-XT(1口)定格出力2,000W(瞬間最大出力4,000W)
充電方法ソーラー・シガーソケット・ACコンセントサイズ39.4 x 27.9 x 33cm

  • USP対応ポータブル電源のおすすめ人気ランキング第4位
    リン酸鉄リチウムイオン ポータブル電源 1,024Wh DELTA 2 / エコフロー(EcoFlow)

    143,000円(税込)

    UPS機能とパススルー充電にも対応、直接電力を送ることができるので、バッテリー劣化の心配がないのが特徴です。

    出力ポート計15ポート、定格出力1,500W、バッテリー容量1,024Whと機能面でも申し分なしのスペック。

    充電スピードにも優れ、80%までであれば約50分の短時間で充電を完了させることができます。

    バッテリーを別途増設することもでき、最大3,040Whまで増設可能。

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容量1,024Wh重量約12kg
出力ポートACコンセント(6口)、DCポート(2口)、USB-A(4口)、Type-C(2口)、シガーソケット(1口)定格出力1,500W(X-Boost時2,250W)
充電方法ソーラー・シガーソケット・ACコンセント・発電機サイズ40 x 21.1 x 28.1cm

  • USP対応ポータブル電源のおすすめ人気ランキング第3位
    リン酸鉄リチウムイオン ポータブル電源 EB3A 268Wh / ブルーティ(BLUETTI)

    39,800円(税込)

    容量は268Whと小ぶりですが、低価格で導入しやすくコストパフォーマンスに優れているUPS対応の人気ポータブル電源。

    予算を抑えつつ、UPS対応ポータブル電源を探している方におすすめのポータブル電源です。

    バッテリーには寿命性に優れたリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、サイクル回数2,500回以上を実現。

    充電速度にも優れ、80%までの充電であれば最短50分で完了させることができます。

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容量268Wh重量約6.12kg
出力ポートACコンセント(2口)、DCポート(2口)、USB-A(2口)、USB-C(1口)、シガーソケット(1口)、ワイヤレス充電(1口)定格出力600W(瞬間最大出力1,200W)
充電方法ソーラー・シガーソケット・ACコンセント・発電機・鉛蓄電池サイズ32.5 x 20.8 x 20.8cm

  • USP対応ポータブル電源のおすすめ人気ランキング第2位
    リン酸鉄リチウムイオン ポータブル電源 757 Portable Power Station 1,229Wh / アンカー(Anker)

    169,900円(税込)

    リン酸鉄リチウムイオンを搭載し、アンカーシリーズの中でもトップクラスの容量を誇るフラッグシップモデル。

    大容量で災害などの停電時でも、電子機器へ長期的に電気の供給が可能です。

    UPS機能では、0.02秒で自動的に切り替えを行ってくれるのでバックアップ電源として使用することができます。

    外装には自動車にも採用されている6000系アルミニウム合金で支柱やプレートなどのメインフレームを構築することで、優れた強度と防錆力を実現。

    大容量ながらアンカー独自の超休息充電技術により約1時間で80%まで充電も可能、満充電まではわずか約1.5時間で完了することができます。

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容量1,229Wh重量約19.9kg
出力ポートACコンセント(6口)、USB-A(4口)、USB-C(2口)、シガーソケット(1口)定格出力1,500W(瞬間最大出力2,400W)
充電方法ソーラー・シガーソケット・ACコンセントサイズ46.3 x 28.8 x 23.7cm

  • リン酸鉄リチウム搭載ポータブル電源のおすすめ人気ランキング第2位
    リン酸鉄リチウムイオン ポータブル電源 535 Portable Power Station 512Wh / アンカー(Anker)

    59,800円(税込)

    UPSに対応し、価格、容量ともに非常にバランスの取れたおすすめのポータブル電源です。

    パススルー充電にも対応し、毎日家電に繋ぎっぱなしでもバッテリー劣化を抑えてくれるので、UPSの代わりとして最適。

    一般的にはバッテリー劣化を防ぐために、80%充電が推奨されていますが、100%充電でもバッテリーが劣化しにくく、フル充電のままUPSとして使用できるのも嬉しいポイントです。

    リン酸鉄リチウムイオン電池の中でも高品質なセルを採用し、充電サイクル3,000回後も初期容量を80%維持し、長期間安心して使用することができます。

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総合評価4.47 レビュー件数:301件
※2023/3/6時点
リン酸鉄リチウムイオン電池で長期間使用でき、五年保証がついてるのは魅力的です。男ですが片手で簡単に持てますし、しっかりしているので子供が座ってもびくともしません。充電も3時間くらいで満タンになりました。
ボタンも最小限で操作しやすく、ライトが付いているので夜の灯りにも使えます。最近は自然災害が頻発しているので持ってたら安心できますね。
一度満タンにして3週間くらい放置してましたが、全く100%のままでした。
スギヤマの電気毛布180センチ2つ繋いで使ってみたところ、中で1時間20%減、弱だと5%減でした。弱なら一晩は持ちそうです。

容量512Wh重量約7.6kg
出力ポートACコンセント(4口)、USB-A(3口)、USB-C(1口)、シガーソケット(1口)定格出力500W(瞬間最大出力1,000W)
充電方法ソーラー・シガーソケット・ACコンセント・USB充電サイズ29.2 x 25.1 x 18.8cm

UPS(無停電電源装置)のおすすめ人気ランキング5選

  • UPS(無停電電源装置)のおすすめ人気ランキング第5位
    UPS 無停電電源装置 APS Smart-UPS SMT750J

    44,800円(税込)

    幅広い負荷レベルに対して効率的に動作してくれるので、負荷変動型マルチコアプロセッサー搭載サーバーや仮想化サーバーにも最適です。

    特許出願中のグリーンモードでは、電力状態を適正にして、未使用電気コンポーネントをバイパスすることで、運用効率を大幅にアップしてくれます。

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出力容量750VA/500W出力コンセント数6口
バックアップ時間50W:103分、100W:50分、200W:22分、300W:12分、400W:7分、500W:5分充電時間4時間
サイズ140 x 167 x 359mm重量13.18kg

  • UPS(無停電電源装置)のおすすめ人気ランキング第4位
    UPS 無停電電源装置 APC RS550 BR550S-JP

    19,980円(税込)

    自動電圧調整機能(AVR)が搭載されているので、電圧を自動的に精度を高く一定保ってくれます。

    また過負荷保護により、短絡などが発生した場合は自動オフとなり、装置が損傷しないように保護してくれます。

    電源管理ソフトウェアPowerChute Personal Editionにも対応。

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出力容量550VA/330W出力コンセント数3口
バックアップ時間60W:43分、120W:19分、180W:10分、240W:6分、300W:4分充電時間12時間
サイズ190 x 91 x 310mm重量7kg

  • UPS(無停電電源装置)のおすすめ人気ランキング第3位
    UPS 無停電電源装置 オムロン OMRON BY35S

    20,900円(税込)

    コンパクトサイズで重量も4.5kgと軽量のため、家庭用としてもおすすめのUPSです。

    自動シャットダウンソフトが標準付属、またユーティリティソフトを使用することで、バックアップ時間を設定することができます。

    コストパフォーマンスを重視する方にもおすすめです。

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出力容量350VA/210W出力コンセント数4口
バックアップ時間20W:90分、50W:40分、100W:15分、200W:6.5分、210W:6分充電時間12時間
サイズ165 x 92 x 285mm重量4.5kg

  • UPS(無停電電源装置)のおすすめ人気ランキング第2位
    UPS 無停電電源装置 APC ES BE425M-JP

    7,780円(税込)

    バッテリー保護用とサージ専用コンセントを搭載し、優先順位に応じて使用する電子機器を使い分けることができます。

    常時商用方式を採用し、IT機器やデジタル家電に適したUPSです。

    壁面への取り付けも可能なので、省スペースで設置が可能となっています。

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出力容量425VA/255W出力コンセント数4口
バックアップ時間60W:28分、200W:12分、180W:6分、240W:3.4分充電時間8時間
サイズ140 x 105 x 253mm重量2.95kg

  • UPS(無停電電源装置)のおすすめ人気ランキング第1位
    UPS 無停電電源装置 オムロン OMRON BY50S

    23,800円(税込)

    BY35Sよりもワンランク上のモデルで、出力容量500VA/300Wに対応。

    自動シャットダウンソフトも無償ダウンロードが可能。

    バッテリーには耐久性に優れた長寿命バッテリーを搭載し、期待寿命は4~5年とランニングコストにも優れています。

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出力容量500VA/300W出力コンセント数4口
バックアップ時間20W:90分、50W:40分、100W:15分、200W:6.5分、300W:3.5分充電時間12時間
サイズ165 x 92 x 285mm重量4.5kg