過敏性腸症候群にうどんはおすすめできない?症状への影響について

過敏性腸症候群にうどんはおすすめできない?症状への影響について

過敏性腸症候群にうどんはおすすめできない?症状への影響について

消化に良く、胃腸に負担をかけないことでも知られている「うどん」。胃腸にやさしいことで知られるうどんですが、実は過敏性腸症候群、SIBOの方には推奨されていないことは知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、消化に良いとされているうどんが、なぜ過敏性腸症候群に悪影響を与えているのかについて詳しく解説していきます。

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うどんは高FODMAP食に分類され過敏性腸症候群が悪化する場合も

うどんの成分はほとんどが炭水化物であるため、消化が早く胃腸に負担がかかりにくく、風邪を引いた場合や体調がすぐれない場合などにおすすめの食べ物です。

またラーメンやそうめんと異なり、製麺時に油なども使用していないため、他の小麦を使用している麺よりも消化吸収が早いといわれています。

しかし、うどんは小腸では吸収されにくく発酵性のある糖質を多く含む高FODMAP食に分類されてしまいます。そのため、過敏性腸症候群、SIBOの方が食べると症状をより悪化させてしまう場合があります。

うどんを食べて便秘、下痢、ガスの異常発生など腸の不調を感じた場合は、摂取を控えた方がいいでしょう。

FODMAP食については下記の記事をご参考ください。
過敏性腸症候群におすすめの食べ物とFODMAP食について

小麦を使用したパンやパスタも注意が必要

うどんと同様に小麦を使用して作られるパンやパスタなども注意が必要です。高FODMAP食に分類される穀物類は下記の通りとなります。また米、玄米などは低FODMAP食に分類されるので、過敏性腸症候群、SIBOの方には影響が出にくい食材とされています。

ご自身に適した食事療法を調べる方法は、上記でご紹介した「過敏性腸症候群におすすめの食べ物とFODMAP食について」にて詳しく解説しております。

高フォドマップ食

穀物小麦、大麦、ライ麦、パン、ピザ、パスタ、ラーメン、お好み焼き、たこ焼き、うどん、そうめん、トウモロコシ

低フォドマップ食

穀物米、玄米、そば(10割)、オートミル、ビーフン、タコス、ポップコーン、米粉類、タピオカ、コーンスターチ

パン・パスタ・うどんなどを食べたい場合はグルテンフリーを選ぼう

グルテンとは、小麦粉に水を加えてこねることで、小麦粉に含まれているグルテニンとグリアジンのタンパク質が絡み合うことでグルテンに変化します。麺のコシなどを生み出すグルテンですが、小腸への悪影響を及ぼす可能性があることが指摘されています。

グルテンが原因となり、下痢や腹痛などの症状を引き起こす場合も多く、グルテンへの異常な免疫反応によって小腸に障害が発生し、セリアック病、グルテン不耐症(過敏症)を引き起こす場合もあります。セリアック病を発症すると、小腸での栄養素の吸収が阻害されることで、倦怠感、体重減少、貧血、下痢、お腹の張りなどの症状が現れます。

朝食はパン派という方やパスタやうどんが大好きでやめずらいという方には、グルテンフリーの小麦で作られたものがおすすめです。

参考文献:セリアック病 消化器系の病気 | MSDマニュアル家庭版

可能であればパンからお米変えていくのがおすすめ

上記のFODMAP食で記載した通り、米、玄米、そば(10割)、オートミルなどは低FODMAP食に分類されているため、過敏性腸症候群やSIBOの方も安心して摂取することができる食材です。

朝食などもパンからお米に変更するなどすることで過敏性腸症候群の症状を改善することができるでしょう。

普段摂取している高FODMAP食を徐々に減らしていき、どの食材が悪影響を与えているかを把握して過敏性腸症候群対策を行っていきましょう。