過敏性腸症候群にポカリやほうじ茶は効果ある?おすすめの飲みもの3選

過敏性腸症候群にポカリやほうじ茶は効果ある?おすすめの飲みもの3選

過敏性腸症候群にポカリやほうじ茶は効果ある?おすすめの飲みもの3選

過敏性腸症候群(IBS)にポカリスエットやほうじ茶などの飲料水は効果あるのでしょうか。過敏性腸症候群への効果や影響について詳しく解説していきます。また過敏性腸症候群の方が安心して飲むことができるおすすめの飲み物も合わせてご紹介しますので是非参考にしてみてくださいね。

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結論:ポカリは過敏性腸症候群(IBS)にはよくない

結論からお伝えすると、ポカリスエットは過敏性腸症候群、SIBOの方にはおすすめできません。理由としてポカリスエットは、FODMAP食の中でも高FODMAP食に該当する飲料水だからです。

FODMAPとは、わかりやすく説明すると小腸では吸収されにくく発酵性のある糖質のことを指します。その中でもオリゴ糖や発酵性の高い糖質を多く含む高FODMAP食は、過敏性腸症候群やSIBOの症状を悪化させる可能性が非常に高いため、おすすめできません。

むしろ過敏性腸症候群などを発症している方は避けた方が良い飲料水といえるでしょう。実際にポカリスエットの成分を詳しく見ていきましょう。

過敏性腸症候群(IBS)に悪影響を及ぼす可能性があるポカリスエットの成分

メーカーホームページに記載されている成分を表でまとめてみました。

100mlあたりの栄養成分表示エネルギー25kcal、タンパク質0g、脂質0g、炭水化物6.2g、食塩相当量0.12g、カリウム20mg、カルシウム2mg、マグネシウム0.6mg
原材料名砂糖(国内製造)、果糖ぶどう糖液糖、果汁、食塩/酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)、塩化Mg、酸化防止剤(ビタミンC)

ここで注目して欲しいのが原材料名に記載されている「果糖ぶどう糖液糖」です。この「果糖ぶどう糖液糖」は高FODMAP食に該当するため、小腸での消化吸収率が悪く、下痢、便秘、異常発酵など腸の不調を引き起こす原因となってしまう可能性が高いといえるでしょう。

またラベルの成分表示やメーカーホームページには、果汁の種類は明確には記載されていませんが、実際にはグレープフルーツなどの柑橘類の果汁が含まれています。高FODMAP食に該当される果物は、グレープフルーツ、リンゴ、マンゴー、スイカ、梨、イチジクなどが挙げられます。そのため果糖ぶどう糖液糖だけでなく、グレープフルーツなどの果汁が含まれている点も注意が必要です。

大塚製薬(東京都品川区)が製造販売する「ポカリスエット」の表示適正化を求め、「食の安全・監視市民委員会」(代表・神山美智子弁護士)が10月23日、申し入れ書を同社社長宛て提出した。「グレープフルーツ果汁」の表示を容器に明記するよう求めている。
出典:ポカリスエットの果汁表示「不十分」市民団体が改善要求 | ニッポン消費者新聞

ただし高FODMAP食に該当するからと言って、全ての方が悪影響になるとは限りません。高FODMAP食に該当する食品でも、個人差が大きく影響し、過敏性腸症候群、SIBOの方でも悪影響を与えない食品も存在します。

体液に近いイオンバランスで効率よく水分やナトリウムなどのイオンをスムーズに補給することができるポカリスエット。「過敏性腸症候群におすすめの食べ物とFODMAP食について」でも解説しておりますが、FODMAP食による食事療法を行い、特に問題がなければ、そのまま摂取しても大丈夫ですが、万が一腸の不調などを引き起こす場合は避けた方が良いでしょう。

ご自身に悪影響を及ぼす食品や飲料水の見分け方、過敏性腸症候群、SIBOを改善するために有効な「FODMAP食による食事療法」は下記の記事で詳しく解説していきます。

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ほうじ茶は各メーカーが明記する原材料名の確認が必要

一般的に、水、緑茶、紅茶、ストレートコーヒーなどは低FODMAPに分類されますが、ウーロン茶やハーブティーは高FODMAPに分類されます。

現時点でFODMAPにほうじ茶の記載はありませんが、各メーカーによって、緑茶、紅茶問わずオリゴ糖が含まれている場合もありますので、商品に明記されている原材料名の確認が必要です。

例えば、花王が販売しているヘルシアシリーズの緑茶、紅茶などにはオリゴ糖が含まれていますが、サントリーが販売している伊右衛門(緑茶)にはオリゴ糖が含まれていません。

そのため、緑茶、紅茶、ウーロン茶、ほうじ茶などを摂取する場合は、原材料名の確認を事前に行うことをおすすめします。一般的に緑茶は低FODMAPに分類されますが、メーカーによってはオリゴ糖を原料に使用している場合もあるため、注意が必要です。

緑茶(国産)、茶抽出物(茶カテキン)/環状オリゴ糖、ビタミンC、香料
出典:花王製品カタログ | ヘルシア緑茶

低FODMAP食に該当する飲料水でもカフェインに気をつけよう

低FODMAP食に該当する、緑茶、紅茶、コーヒーなどでもカフェインの取り過ぎは、過敏性腸症候群などを悪化させてしまう可能性があります。そのため過剰摂取は控えてるように心がけましょう。

カフェインには、仕事や勉強の集中力を高めてくれ効果や眠気を覚ましてくれる効果が期待できますが、一方で交感神経を刺激し胃酸の分泌を促進させる効果もあります。

そのため過剰摂取すると自律神経が乱れてしまったり、胃腸の働きが活性化され下痢などの症状を引き起こす場合があります。

その他にもコーヒーに含まれているポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は、アンチエイジング効果が期待されている成分ですが、こちらも胃酸の分泌を促進させたり、胃壁を刺激しムカつきや胃痛の原因にもなってしまう成分です。

緑茶、紅茶、コーヒーに含まれている苦み成分のタンニン酸は、胃の粘膜を荒らし、消化不良や下痢などの原因になる成分でもあります。タンニン酸は、肌を引き締めたり、開いた毛穴を引き締めてくれる効果もありますが、取り過ぎには注意が必要です。

過敏性腸症候群(IBS)の方が飲んでも安心な市販飲料水3選

各メーカーの原材料名を実際に確認し、オリゴ糖が含まれていない緑茶を厳選してご紹介します。ヘルシアなど特定保健用食品と表記がある緑茶などはオリゴ糖が含まれている可能性が高いことも把握しておきましょう。

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原材料名緑茶(日本)/ ビタミンC栄養成分エネルギー0kcal、たんぱく質0g、脂質0g、炭水化物0g、食塩相当量0.03g、カテキン 40mg、カフェイン 13mg

サントリー緑茶 伊右衛門 / サントリー(SUNTORY)

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原材料名緑茶(国産)/ビタミンC、酵母粉末栄養成分エネルギー0kcal、たんぱく質0g、脂質0g、炭水化物0g、食塩相当量0.02g、カテキン8~29mg、カフェイン約10mg、カリウム約10mg、リン約10mg未満

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原材料名緑茶(国産)、生茶葉抽出物(生茶葉(国産))/ビタミンC栄養成分エネルギー0kcal、たんぱく質0g、脂質0g、炭水化物0g、食塩相当量0.03g、カフェイン10mg、カリウム9mg、リン1mg