ポータブル電源の勘定科目と減価償却計算方法について

会社の防災用品としても需要が高まっているポータブル電源。

今回は会社や個人事業主の方がポータブル電源を購入した際の正しい勘定科目の計上について解説していきます。

後半では、減価償却できる10万円前後のおすすめポータブル電源、コストパフォーマンスに優れたポータブル電源もご紹介しますので是非参考にしてみてくださいね。

ポータブル電源は経費で計上できる？

事業として関連性がある場合や防災用品としてポータブル電源を購入した場合、経費として計上しても問題はないでしょう。

ただし使用用途や購入金額が10万円以上となると勘定科目も異なりますので注意が必要です。

ポータブル電源が10万円未満の場合は消耗品費

ポータブル電源の購入金額が10万円未満の場合は、勘定科目を消耗品費として計上しましょう。

【8万円のポータブル電源を現金で購入した場合の仕訳例】

従業員に配布する場合は福利厚生費

社内の防災用品の備蓄としてではなく、従業員に配布する場合は、勘定科目を消耗品費ではなく福利厚生費として計上を行います。

ポータブル電源が10万円以上の場合は減価償却費

ポータブル電源の購入金額が10万円以上の場合は、勘定科目を減価償却費として計上を行います。

国税庁によれば、蓄電池の法定耐用年数は6年となっていますので、耐用年数を6年として減価償却費を計算していきます。

耐用年数は、区分によって異なりますので他の備品などを計上する場合は、注意が必要です。

参考：主な減価償却資産の耐用年数表 | 国税庁

減価償却費には2種類の計算方法がある

減価償却には、「定額法」と「定率法」と呼ばれる2種類の計算方法があります。

定額法：毎年同じ金額を減価償却する

定額法では、毎年同じ金額の減価償却額になるように計算を行います。

定額法による減価償却費の計算方法は下記の通りとなります。

それでは実際に以下のポータブル電源を例に計算してみましょう。

定額法償却率は、耐用年数によって償却率が異なります。

参考：減価償却資産の償却率等表 | 国税庁

定率法：徐々に償却額が小さくなる

定額法は毎年同じ金額が償却額となりましたが、定率法では、最初の償却額は大きいですが、徐々に小さくなっていく計算方法です。

定率法による減価償却費の計算方法は下記の通りとなります。

それでは実際に以下のポータブル電源を例に計算してみましょう。
例でもわかる通り、未償却残高に対して定率法償却率を掛けていくので、年々償却費が小さくなっていくのがわかります。

ポータブル電源の減価償却は定額法と定率法のどっちがおすすめ？

定額法の大きなメリットは、計算方法がシンプルで計算が苦手な方でもわかりやすいのが特徴です。

また初年度の減価償却費は、定率法よりも少なくなりますので、事業の利益を多く計上したい場合は、定額法がおすすめです。

ポータブル電源を購入した場合の初年度の減価償却費比較

※200,000円のポータブル電源を購入した場合の計算例

ポータブル電源の減価償却する場合の注意点

法人、個人事業主ともにポータブル電源を減価償却費として計上することは可能ですが、個人事業主の場合は、減価償却資産問わず、原則定額法しか適用することができません。

法人の場合は、建物、建物の附属設備、ソフトウェアは、定額法のみとなります。その他減価償却資産については、定額法または定率法を選択することが可能です。

防災用品の備蓄は自治体によって義務付けられている

企業での防災用品の備蓄は、管轄の自治体によって努力義務とされています。

努力義務となるので、強制ではないですが、会社や従業員のためにも社会的責任を果たすためにも可能な限り準備しておきましょう。

東京都が推進する「東京都帰宅困難者対策条例」では、下記の内容で努力義務が課せられています。

参考：東京都帰宅困難者対策条例 | 東京都防災ホームページ

減価償却できる10万円前後のおすすめポータブル電源5選

ここでは、減価償却できる10万円前後のおすすめポータブル電源を厳選してご紹介します。

消耗品費として計上可能な6万円前後の導入しやすいポータブル電源もあわせてご紹介します。

• 自然放電が少なく安全性も高い！
  ポータブル電源 1000 1,002Wh / Jackery（ジャクリ）
  139,800円（税込）

  大容量バッテリーを搭載し、-20度の環境下でも自然放電が少なく、防災用品としておすすめです。

  ポータブル電源本体の外装には、ポリカーボネート樹脂とABS防火材質を採用することで、優れた耐久性と放熱性を実現。

  バッテリーマネージメントシステムだけでなく、NCM制御機能を搭載。過放電や過充電などを事前に防ぎ、安全性にも優れています。

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• アルミニウム合金で優れた耐久性！
  リン酸鉄リチウムイオン ポータブル電源 757 Portable Power Station 1,229Wh / アンカー（Anker）
  169,900円（税込）

  長寿命性に優れたリン酸鉄リチウムイオンを搭載し、アンカーシリーズの中でも最大容量のバッテリーを搭載。

  外装には自動車にも採用されている6000系アルミニウム合金を用いたメインフレームを採用、外部衝撃にも強く、他にはない強靭な耐久性と防錆力が魅力的なポータブル電源です。

  さらに停電時に安心なUPS機能も搭載しているので、社内の防災用品としては最適です。

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• お得なソーラーパネルセット！
  リン酸鉄リチウムイオン ポータブル電源 RIVER 2 Pro 768Wh ソーラーパネル付き / エコフロー（EcoFlow）
  117,400円（税込）

  ポータブル電源本体とソーラーパネルがセットになったお得なセットモデル。110Wのソーラーパネルが標準装備されているので、防災用品としてもおすすめです。

  充電スピードも早く、フル充電まで約70分で充電が可能です。万が一充電を忘れていても、短時間で充電を行うことができます。

  バッテリーにはリン酸鉄リチウムイオンを搭載することで、サイクル回数3,000回以降も、初期容量の80%を維持できる長寿命を実現。

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• デザイン性と豊富なカラバリが人気！
  ポータブル電源 PowerArQ Pro 1,002Wh / スマートタップ（Smart Tap）
  132,000円（税込）

  優れたデザイン性と豊富なカラーバリエーションでキャンパーからの支持が高いポータブル電源です。

  PowerArQ Proは、シリーズの中でもトップクラスのバッテリー容量を誇り、デザイン性と容量を重視する方にもおすすめ。

  定格出力も1,000Wに対応しているので、消費電力が大きい電化製品にも使用することができます。

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• 最強クラスの高スペック！
  リン酸鉄リチウムイオン ポータブル電源 AC200P 2,000Wh / ブルーティ（BLUETTI）
  159,800円（税込）

  2,000Whの大容量バッテリーを搭載していますが、デュアル高速充電に対応し、ACコンセントとソーラーパネルを併用することで最短2時間でフル充電することができます。

  サイクル回数は脅威の3,500回以上、定格出力も2,000Wと最強クラスのスペックを持つポータブル電源です。

  出力ポート数は17ポート搭載し、複数人数でも余裕を持って電力をシェアすることができます。

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消耗品費として計上できるコスパの優れたポータブル電源3選

• 充電スピードが早い！
  リン酸鉄リチウムイオン ポータブル電源 576Wh RIVER MAX / エコフロー（EcoFlow）
  63,800円（税込）

  サイクル回数800以上に加え、1Whあたり110.7円と非常にバランス性が高いポータブル電源です。

  定格出力は600Wとなりますが、独自技術であるX-Boost機能をオンにすることで、一部機器では最大1,200Wで使用が可能に。

  フル充電までの時間も最短1.6時間と短く、80%までの充電は約60分以内に完了することができます。

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• サイクル回数が多くコスパも◎
  リン酸鉄リチウムイオン ポータブル電源 EB55 537Wh / ブルーティ（BLUETTI）
  59,800円（税込）

  サイクル回数2,500回以上、1Whあたり111.6円と優れたコストパフォーマンスを実現。

  同容量クラスのポータブル電源と比較しても圧倒的に安く、500Whの容量を6万円以下で購入できるのはおすすめポイント。

  さらにデュアル高速充電にも対応し、ACアダプターを2台同時接続することで約2時間でフル充電が可能です。

  外装には、PC+ABS防火レベルの素材を採用し、耐熱性と散熱性に優れ、防災用としてもおすすめです。

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• 圧倒的なコストパフォーマンス！
  リン酸鉄リチウムイオン ポータブル電源 716Wh EB70S / ブルーティ（BLUETTI）
  62,800円（税込）

  サイクル回数2,500回以上を誇り、1Whあたり87.7円と圧倒的なコストパフォーマンスを誇り、EB55よりもコストパフォーマンスが優れているのが大きな特徴です。

  バッテリー容量が大きいため、フル充電時間は4時間となりますが、他の寄せ付けないコスパ最強ポータブル電源です。

  また放熱効率を高めるために内部温度が50℃を超えると内部ファンが自動で起動して、熱を下げてくれるので発熱の心配もなく安心して使用することができます。

  機能性、コストパフォーマンス、寿命ともに最強クラスとなっています。

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