パルスオキシメーターは安物でも大丈夫?価格の違いについて

パルスオキシメーターは安物でも大丈夫?価格の違いについて

パルスオキシメーターの安物でも大丈夫?注意点と選び方をご紹介

自宅でも簡単に動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定し、家族や自分自身の健康状態を把握することができるパルスオキシメーター。

パルスオキシメーターの需要が高まり、ネット通販などでは、安物のパルスオキシメーターも多数販売されています。

「安物のパルスオキシメーターでも大丈夫?」、「安物でも測定精度は大丈夫?」など気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、パルスオキシメーターの価格・値段の違いについて、詳しく解説していきます。

関連記事:パルスオキシメーターのおすすめ人気ランキング10選!オムロンから日本製まで厳選!

パルスオキシメーターは安物でも本当に大丈夫なのか?

パルスオキシメーターは安物でも本当に大丈夫なのでしょうか?気になる疑問点について、早速詳しく解説していきます。

まずはじめに、パルスオキシメーターの相場よりも、極端に安物のパルスオキシメーターを購入する際は、注意が必要です。

万が一安物の粗悪品を購入した場合、通常のパルスオキシメーターよりも、測定精度に大きな誤差が生まれる可能性が非常に高いといえるでしょう。

パルスオキシメーターは、動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定することで、「心臓や肺機能に異常がないか」、「呼吸不全になっていないか」を確認することができる重要な医療機器です。

測定精度に大きな誤差が生まれてしまうと、身体の健康状態を正確に把握できずに、治療が遅れてしまう場合があります。

導入コストを抑えたいという気持ちもわかりますが、万が一に時に備えて、信頼のできるメーカーや品質がしっかりしているパルスオキシメーターを選ぶことが大切です。

ただし、注意点をしっかりと抑えることができれば、安物のパルスオキシメーターでもしっかりと測定することができ、大丈夫と言えるでしょう。

パルスオキシメーターの導入コストを抑えたい方の選び方

なるべく導入コストを抑えたいという方に、失敗しないパルスオキシメーターの選び方をご紹介します。

値段が安いパルスオキシメーターを購入する際の注意点やチェックポイントをご紹介しますので、是非参考にしてみてくださいね。

医療機器認証があるパルスオキシメーターだと安心

パルスオキシメーターなどの医療機器を日本で販売・製造を行う場合は、薬機法(旧・薬事法)に基づき厚生労働省から承認または認証が必ず必要となります。

医療機器認証の承認または認証を受けているかどうか事前に確認しておくことがとても大切です。

安物のパルスオキシメーターであっても、医療機器認証がしっかりと承認また認証されているパルスオキシメーターであれば安心といえるでしょう。

さらにパルスオキシメーターは「特定保守管理医療機器」にも指定されている医療機器となります。

これは保守点検や修理など専門的な知識や技術を必要とする医療機器として厚生労働省が指定している医機器のことを指します。

そのため、パルスオキシメーターの販売、授与、貸与に関しては都道府県の「許可」が必要となります。

認証を受けて、信頼できるメーカーまたは販売店舗で購入をしましょう。

参考:認証制度とは | 公益財団法人医療機器センター

パルスオキシメーターの測定精度について

パルスオキシメーターの測定精度は、動脈血酸素飽和度によっても若干異なりますが、測定精度は「±2%」が平均値となります。

測定精度が±3~±4%以上(動脈血酸素飽和度70~100%)のパルスオキシメーターは、注意が必要です。

値段が比較的に安い安物のパルスオキシメーターを購入する際は、必ず仕様箇所で測定精度を確認しましょう。

【測定精度の平均値と目安】

測定精度SpO2:±2%(70%≦SpO2≦100%)

薬機法の分類について

上記でもお伝えした通り、パルスオキシメーターを日本で販売・製造を行う場合は、薬機法(旧・薬事法)に基づき厚生労働省から承認または認証が必要となります。

薬機法では、医療機器を身体への副作用やリスクに応じて4つのクラスに分類され、パルスオキシメーターは、クラスII「管理医療機器」に分類されます。

参考:医療機器 クラス分類と定義 | 株式会社MICメディカル

クラスI:一般医療機器(リスクが極めて低いとされる)

例:メス、ピンセット、ハサミなどの鋼製小物、聴診器、水銀柱式血圧計など
許認可区分:届出が必要

クラスII:管理医療機器(リスクが比較的に低いとされる)

例:パルスオキシメーター、電子体温計、電子内視鏡など
許認可区分:承認または認証が必要

クラスIII:高度管理医療機器(リスクが比較的に高いとされる)

例:透析機器、人工呼吸器、放射線治療機器、体外式結石破砕装置、人工骨頭など
許認可区分:承認または認証が必要

クラスIV:高度管理医療機器(リスクが高く生命の危険に直結される恐れがある)

例:ペースメーカー、吸収性縫合糸、中心静脈用カテーテル、ステントグラフトなど
許認可区分:承認が必要

パルスオキシメーターの精度はJIS規格やISO規格をチェック

パルスオキシメーターの測定精度に関しては、JIS規格やISO規格に準拠しているパルスオキシメーターであれば、より安心して使用することができます。

JIS規格、ISO規格ともに審査基準を満たしていないと認証を受けることができないため、精度が低い粗悪品などでは認証できない規格となっています。

「安物のパルスオキシメーターの精度は大丈夫?」と気になる方は、医療機器認証と合わせてJIS規格、ISO規格の有無もチェックしておきましょう。

JIS規格とISO規格の違いについて

JIS規格とは、「Japanese Industrial Standards」の頭文字を取ったもので、日本産業規格のことを指します。

産業標準化法に基づき制定される日本の国家規格となります。

一方でISO規格は、国際的な取引をスムーズに行うために、製品やサービスに対して、世界共通の品質とレベルを提供できるようにしようという国際基準のもとに、制定されている規格です。

2018年12月時点では、世界162カ国が加盟しています。

参考:JISってなに? | 日本規格協会(JSA)
参考:ISOの基礎知識 ISO認証 | 日本品質保証機構(JQA)

パルスオキシメーターの相場価格について

パルスオキシメーターの相場価格は、5,000円~30,000円前後と幅広く、メーカーや搭載している機能、精度によっても大きく異なります。

一般家庭向けのパルスオキシメーターであれば、5,000~15,000円前後の価格帯が多い傾向にあります。

一方で医療向けなどのプロ仕様のパルスオキシメーターでは、15,000~30,000円前後が相場となっています。

最近では、パルスオキシメーターの需要が急激に高まり、安物のパルスオキシメーターも多数販売されるようになりました。

パルスオキシメーターの価格と機能の違いについて

パルスオキシメーターに搭載されている機能や生産国によって価格帯は大きく異なります。

ただメーカーによっては、高機能でありながらコストパフォーマンスに優れたパルスオキシメーターもあるため、一概には断言できませんが、下記の項目に該当するパルスオキシメーターは、価格帯がやや高くなってしまう傾向があります。

国内工場にて組立・検査などを行っている

国内の指定工場や自社工場で製造を行っているパルスオキシメーターであれば、中国製などの安物のパルスオキシメーターよりも価格は高くなる傾向にあります。

その反面、検査水準も高く精度も高いため、日本製のパルスオキシメーターは人気が高いのが特徴です。

測定精度を重視する場合は、日本製や日本メーカーのパルスオキシメーターを選ぶといいでしょう。

参考:日本製パルスオキシメーターのおすすめ人気ランキング4選!

脈波波形機能

医療現場でも採用されている「脈波波形」を採用したプロ仕様モデルは、体動などのノイズがない状態の血流をモニタリングしながら測定することができる機能です。

そのため、ノイズがない状態のより正確な測定値を確認することが可能です。
この機能を搭載したパルスオキシメーターも、日本製パルスオキシメーター同様に価格が高くなる傾向があります。

マルチアングル機能

マルチアングル機能とは、パルスオキシメーターのディスプレイに表示される測定値の向きを変えることができる機能です。

通常とは逆の向きにパルスオキシメーター本体を持っていても表示の向きが切り替わるため、測定値が確認しやすく人気機能のひとつです。

5,000円以下で購入できるパルスオキシメーターのおすすめランキング3選!

  • 5,000円以下で購入できるパルスオキシメーターのおすすめランキング第3位
    パルスオキシメーター OX-200 / ドリテック(dretec)

    3,980円(税込)※相場(楽天参考)

    画面切替や明るさ調節などの機能を省き、測定機能のみに特化することで低価格を実現。

    ドリテックは、デジタルスケール、体重計などの計測機器メーカーとして、25年以上の歴史ある日本メーカーです。

    赤色LEDで文字も見やすく、オートパワーオフ機能も搭載しています。

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医療機器認証番号第229AKBZX00028000号規格
測定範囲SpO2:35~99%、脈拍数:30~250bpm測定精度SpO2:70~99% ±2%(70%未満は規定なし)、脈拍数:30~100bpm ±2bpm、100~250bpm ±2%
電源方法単4形アルカリ乾電池2本電池寿命約3,000回
連続使用時間約32時間カラーブルー
サイズ57 × 31 × 30mm重量約23g(電池含まず)

  • 5,000円以下で購入できるパルスオキシメーターのおすすめランキング第2位
    パルスオキシメーター JPD-500E / ちゃいなび(CHINAVI)

    3,980円(税込)※相場(楽天参考)

    胎児超音波心音計などの医療機器を手掛けるちゃいなびのパルスオキシメーターです。

    低価格でありながら、測定値の表示向きを変更することができるマルチアングルに対応。

    また測定値が確認しやすいOLED画面を採用することで、暗い場所でも測定値を一目で確認することができます。

    楽天で詳細を見るamazonで詳細を見る

医療機器認証番号第228AFBZX00001000号規格
測定範囲SpO2:35~100%、脈拍数:25~250bpm測定精度SpO2:70~100% ±2%(69%以下は規定なし)、脈拍数:25~250bpm ±2bpm
電源方法単4形アルカリ乾電池2本電池寿命
連続使用時間カラーグリーン
サイズ62 × 37 × 32mm重量約42.5g(電池含む)

  • 5,000円以下で購入できるパルスオキシメーターのおすすめランキング第1位
    パルスオキシメーター YK-81A / 松吉医科器械(マツヨシ)

    3,980円(税込)※相場(楽天参考)

    医療機器商社である松吉加科器械が製造販売を行う「パルスオキシメーター YK-81A」は、販売台数16万台突破する人気パルスオキシメーターです。

    楽天週間ランキングでも1位を獲得し、コストパフォーマンスと日本メーカーに拘る方からも人気が高く支持を集めています。

    マツヨシ物流センターにて、全数検品作業を行っているので品質が気になる方にもおすすめです。

    さらに全6方向に対応したマルチアングルにも対応。

    楽天で詳細を見るamazonで詳細を見る

医療機器認証番号第303ADBZX00007000号規格
測定範囲SpO2:70~99%、脈拍数:30~240bpm測定精度SpO2:80~99% ±2%、脈拍数:±1bpm
電源方法単4形アルカリ乾電池2本電池寿命
連続使用時間カラーホワイト、ブルー
サイズ58 × 33 × 36mm重量約32g(電池除く)