ポータブル電源には、過放電を予防するなどの安全面の観点から、無負荷時自動停止機能(オートパワーオフ機能)が搭載されています。
今回は、無負荷時自動停止機能について詳しく解説していきます。またポータブル電源の無負荷時自動停止機能の解除方法などについてご紹介していきます。
後半では、無負荷時自動停止機能を解除できるポータブル電源も合わせてご紹介しますので、是非参考にしてみてくださいね。
ポータブル電源の無負荷時自動停止機能とは?
ポータブル電源やモバイルバッテリーなどには、過放電を防ぐために、無負荷時自動停止機能(オートパワーオフ機能)が搭載されています。
これはポータブル電源に接続している機器がない場合、または接続している機器の消費電力が低い場合は、自動的にシャットダウンされる仕組みとなっています。
自動停止される消費電力は、メーカーやバッテリー容量によって異なります。
自動停止する消費電力の目安
Jackery(ジャクリ)ポータブル電源では、下記の消費電力・バッテリー容量で自動停止機能が作動します。
例えば、「Jackery 240 PTB021」の場合、AC出力、シガーソケット出力ともに電力が10W未満になると、12時間後にポータブル電源が自動停止となります。
Jackery 240 PTB021 | バッテリー容量:241.9Wh | 自動停止する電力:10W未満(AC・シガーソケット) |
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Jackery 400 PTB041 | バッテリー容量:403Wh | 自動停止する電力:10W未満(AC・シガーソケット) |
Jackery 700 | バッテリー容量:700Wh | 自動停止する電力:10W未満(AC・シガーソケット) |
Jackery 708 | バッテリー容量:708.18Wh | 自動停止する電力:10W未満(AC・シガーソケット) |
Jackery 1000 PTB101 | バッテリー容量:1,002Wh | 自動停止する電力:10W未満(AC・シガーソケット) |
Jackery 1000 Pro | バッテリー容量:1,002Wh | 自動停止する電力:25W未満(AC・シガーソケット) |
Jackery 1500 PTB152 | バッテリー容量:1,534.68Wh | 自動停止する電力:25W未満(AC・シガーソケット) |
Jackery 1500 Pro | バッテリー容量:1,512Wh | 自動停止する電力:25W未満(AC)、2W未満(USB・シガーソケット) |
Jackery 2000 Pro | バッテリー容量:2,160Wh | 自動停止する電力:25W未満(AC)、2W未満(USB・シガーソケット) |
関連記事:Jackeryポータブル電源のおすすめ人気ランキング6選!違いを徹底解説
無負荷時自動停止機能のメリット
過放電を防いでくれる
過放電とは、ポータブル電源のバッテリー容量が0%になった状態から、さらに電力を取り出そうと放電を続けてしまう状態のことを指します。
過放電はバッテリーの劣化を進めるだけでなく、最悪の場合、バッテリー損傷・破損などの原因となってしまいます。
ポータブル電源の過放電を事前に防ぐためにも、無負荷時自動停止機能は必要不可欠な機能といえるでしょう。
参考:ポータブル電源の過放電は復活できる?復活方法と注意点について
バッテリー劣化の予防
無駄な電力の消費や電源の切り忘れによる電力の消費などを抑えてくれることで、バッテリー劣化の予防にも繋がります。
バッテリーの劣化を防ぐことで、より長くポータブル電源を使用することができるでしょう。
ポータブル電源の自動停止機能を解除する方法
一部のポータブル電源では、自動停止機能を解除(オフ)することができる機種もあります。
Jackery(ジャクリ)ポータブル電源のプロシリーズ、1500モデルでは、AC出力ボタン+DISPLAYを長押し、低電力モードまたは省エネモードを解除することで、自動停止機能を解除することができます。
メーカーやモデルによっては自動停止機能を解除できない機種もありますので、自動停止機能を解除できるポータブル電源を検討している場合は、事前に確認しておきましょう。
自動停止機能を解除できるかどうかは、製品の取扱説明書に記載されていることが多いため、各メーカーの公式ホームページで取扱説明書を確認すると1番早く確認することができます。
また自動停止機能を解除できるポータブル電源は、大容量・高機能モデルの一部ポータブル電源に限られている傾向があります。
自動停止機能が付いていないポータブル電源はない
上記でもお伝えした通り、自動停止機能は過放電などを予防するための重要な安全装置システムとなります。
そのため自動停止を解除したい場合は、必ず自動停止機能を解除できるポータブル電源を選ぶ必要があります。
自動停止機能が解除できるおすすめのポータブル電源3選
それでは次に、自動停止機能が解除できる高機能ポータブル電源を厳選してご紹介いたします。
ポータブル電源 535 Portable Power Station 512Wh / アンカー(Anker)
安全性と耐久性に優れたポータブル電源
ポータブル電源 535 Portable Power Station 512Wh / アンカー(Anker)
59,800円(税込)サイクル回数に優れたリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、サイクル回数3,000回以上と優れた耐久性を実現。
自然放電率も3カ月でわずか約7%と低く、過放電がも起きにくい安心設計となっています。
高さ50cmからのコンクリート床への落下テストもクリアし、外部衝撃にも強く、アウトドアや防災用としてもおすすめのポータブル電源です。
容量 | 512Wh | 定格出力 | 500W(瞬間最大出力1,000W) |
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出力ポート | ACコンセント(4口)、USB-A(3口)、USB-C(1口)、シガーソケット(1口) | 充電方法 | ソーラー・シガーソケット・ACコンセント・USB充電 |
サイズ | 29.2 x 25.1 x 18.8cm | 重量 | 約7.6kg |
ポータブル電源 PTB152 1,534Wh / Jackery(ジャクリ)
大容量でコストパフォーマンスも◎
ポータブル電源 PTB152 1,534Wh / Jackery(ジャクリ)
179,800円(税込)バッテリー容量1,534Wh、定格出力1,800Wに対応し、消費電力が大きい電化製品も使用することができ、電子レンジ、ドライヤーなども使用することができます。
Jackeryポータブル電源のプロシリーズ以外では、最も容量が大きいモデルとなります。
容量 | 1,534Wh | 定格出力 | 1,800W(瞬間最大3,600W) |
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出力ポート | ACコンセント(3口)、USB-A(2口)、USB-C(2口)、シガーソケット(1口) | 充電方法 | ソーラー・シガーソケット・ACコンセント |
サイズ | 35.5 x 26.5 x 25.3cm | 重量 | 約16kg |
ポータブル電源 1000 Pro 1,002Wh / Jackery(ジャクリ)
災害時でも困らない大容量タイプ!
ポータブル電源 1000 Pro 1,002Wh / Jackery(ジャクリ)
149,800円(税込)Jackeryポータブル電源に新しく登場したプロシリーズは、優れた寿命性が特徴的なリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載。
従来モデルよりも約2倍以上のサイクル回数1,000回を実現し、耐久性を求める方にもおすすめです。
容量 | 1,002Wh | 定格出力 | 1,000W(瞬間最大2,000W) |
---|---|---|---|
出力ポート | ACコンセント(3口)、USB-A(2口)、USB-C(2口)、シガーソケット(1口) | 充電方法 | ソーラー・シガーソケット・ACコンセント |
サイズ | 34 x 26 x 25.5cm | 重量 | 約11.5kg |