血圧計でエラー表示が出た場合に考えられる病気とは?

血圧計でエラー表示が出た場合に考えられる病気とは?
血圧計でエラー表示が出た場合に考えられる病気とは?
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血圧計の測定時にエラー表示が出た場合、どのような病気が考えられるのでしょうか。今回は血圧測定でエラー表示が出た場合に考えられる病気について解説していきます。

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不整脈マークが表示され不整脈と診断された場合

血圧計のエラー表示は、メーカーによって異なりますが基本的では、「不整脈マーク」、「体動マーク」、「カフが正しく装着されていない場合のエラー」、「本体故障エラー」、「通信エラー(スマホ連動モデルの場合)」など、様々なエラー表示があります。

故障や体動、カフなどに関するエラーであれば、特に病気とは関係性がない可能性が高いと言えるでしょう。

ただ不整脈マークが頻繁に表示される場合は注意が必要です。不整脈マークが頻繁に表示され、医師から不整脈と診断された場合は下記のような病気の可能性が考えられます。

参考:血圧計で不整脈マークが出たら?頻繁に出る場合の注意点

不整脈が発生する原因となる病気・疾患

不整脈を引き起こす主な疾患は、冠動脈疾患、心臓弁障害、心不全、先天性心疾患などの心臓に起因する疾患の可能性が高いと言えるでしょう。

その他にも甲状腺異常の方や肺に異常がある方も不整脈になりやすい傾向があります。また疾患とは関係なく、過度なストレスや疲労、年齢や体質的な遺伝なども主な要因として考えられます。

不整脈が発生する主原因は、冠動脈疾患、心臓弁障害、心不全、先天性心疾患等の心臓に起因する疾患です。
出典:不整脈はどうして起こるの? | ボストン・サイエンティフィック

不整脈の種類と症状について

不整脈は大きく分けて、「期外収縮」、「頻脈性不整脈」、「徐脈性不整脈」の3種類の不整脈があります。

期外収縮

期外収縮は、脈が急に飛んだり、動機や胸が詰まるような症状が特徴的な不整脈です。健康的な人でも発生する不整脈でもあり、過度なストレスや疲労、睡眠不足、アルコール・カフェインの摂取などにより発生することが多い不整脈です。

ただし、期外収縮の原因が心筋梗塞、心筋症、心不全など心臓の疾患の場合は治療が必要となります。

頻脈性不整脈

頻脈性不整脈とは、通常よりも脈が速くなってしまう不整脈のことを言います。頻脈の場合、息切れ、動悸、めまい、立ちくらみ、失神などの症状があげられます。

頻脈の原因となる疾患では、心不全、心臓発作(心筋梗塞)、先天性心疾患、慢性肺疾患などの心臓に関連する疾患が一般的な原因と言われています。その他にも、期外収縮と同様に過度なストレスやアルコール・カフェインの過度な摂取が原因となる場合もあります。

脈が速くなる不整脈で、頻脈が起こると1分間の脈拍が400回を超えることもあり、心臓がドキドキする、めまい、立ちくらみ、さらには失神、けいれんといった自覚症状があり、一部の頻脈では死に至ることもまれではありません。
出典:頻脈性不整脈 | メドトロニック

徐脈性不整脈

徐脈性不整脈は、脈が遅くなる不整脈で1分間に50~60回未満になると徐脈となります。脈拍が通常よりも少なく酸素を身体中に十分に届けることができないため、軽い動作や運動でもめまいや息切れを引き起こしやすいのが特徴です。

徐脈の主な原因としては、「洞不全(どうふぜん)症候群」と「房室ブロック」の2種類があります。

脈が遅くなる不整脈です。徐脈になると、安静時や軽い労作でも、めまいや息切れを起こすことがあります。
出典:徐脈性不整脈 | メドトロニック

洞不全(どうふぜん)症候群

洞不全(どうふぜん)症候群とは、人間のペースメーカーと言われている心臓内部になる「洞結節(どうけっせつ)」に異常が発生し、心臓を動かすための電気信号をうまく発生させることができない状態のことをいいます。

房室ブロック

一方で房室ブロックは、洞結節からの電気信号がうまく伝達できなかった場合の状態のことをいいます。通常、洞結節で発生された電気信号は、心房を収縮させ房室結節を経て、心室を収縮させる流れになっています。

しかし電気信号を心室に受け渡す房室結節に異常が発生することで、心室をうまく収縮できない状態が房室ブロックです。