自宅などで簡単に行うことができる妊活方法のひとつであるシリンジ法。
仕事などが忙しくタイミングが合わない方などに人気を集めています。
今回は、自宅で手軽に妊活できるシリンジ法キットの厳選おすすめ3選をはじめ、正しいやり方、メリット・デメリット、奇形児や障害児のリスク、妊娠率についてもご紹介します。
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シリンジ法とは?
シリンジ法とは採取した精子(精液)をシリンジ(針のない注射)を使用しご自身で膣内に注入する妊活方法です。
一般的には女性の排卵予定日前後に合わせて性行為を行うことが理想的ですが、「タイミングが合わない」「機能障害がある」などの場合におすすめの妊活方法として注目を浴びています。
自宅で簡単にカップルや夫婦で行うことができ排卵予定日に合わせて注入できるため、お互いの負担も少なく妊活を行うことができます。
採取した精子をシリンジ(針のない注射器)を使って、女性の腟内に注入する方法です。専用のキットを使えば、ご自宅で簡単に行なうことができます。
出典:はなおかIVFクリニック品川 理事長 花岡嘉奈子先生
シリンジ法のメリット・デメリット
シリンジ法のメリット
シリンジ法の大きなメリットとしては、タイミングが合わない場合や機能障害・性行時に痛みがある場合でも簡単に不妊治療を行うことができる点です。また体外授精では1回あたり20~50万円、人工授精では1回あたり1~2万円ほど高額なのに対してシリンジ法は1回あたり数千円でできるという点も大きな特徴です。
シリンジ法のデメリット
シリンジ法は排卵予定日に合わせて行います。排卵予定日以外に行っても効果はありません。
しっかりと排卵予定日を予測しておくことが必須条件となります。
シリンジ法による妊娠率について
個人差や回数などさまざまな条件によって妊娠率は異なりますが、同条件であれば自然妊娠と同等の妊娠率と言われています。
海外で発表されて研究論文では、女性の膣痙や性交疼痛、男性の勃起障害や早漏などの要素の組み合わせによる障害(UCM)を抱える55組を年齢別(女性)にグループを分けて研究を行ったところ、最も若い第1グループでは約68.9%もの妊娠率という結果がわかりました。
各グループ別での妊娠率は下記の通りとなります。
年齢は女性の年齢をもとに第1~3グループと分けて研究を行っています。
- ・第1グループ(20~33歳)29組:約68.9%
- ・第1グループ(33~36歳)14組:約42.8%
- ・第1グループ(36歳以上)12組:約25.0%
PubMedCentral®論文詳細(英文)
参考文献:Pregnancy Outcome of Home Intravaginal Insemination in Couples with Unconsummated Marriage
人工授精との違い
病院で行う人工授精は、採取した精子を遠心分離器で洗浄・濃縮をし元気な精子を選別してから直接子宮へ注入します。
また人工授精を行う場合は病院で検査を行ってから排卵日を予測し人口授精を行います。
シリンジ法では、採取した精子をそのまま使用し子宮ではなく膣内に注入します。
- ・人工授精:精子を洗浄・濃縮・選別し直接子宮へ注入
- ・シリンジ法:精子をそのまま膣内へ注入
シリンジ法の正しいやり方
1.排卵予定日を特定する
シリンジ法は排卵日に行う方法です。
排卵予定日の特定が難しい場合は、排卵検査薬などを活用し排卵予定日を特定しましょう。
妊娠しやすいタイミングは、排卵日2日前~排卵日当日です。
例えば1月10日が排卵予定日であれば、1月8日~12日の計5日間で行うといいでしょう。
2.シリンジとカテーテルを接続する
感染症などの予防のためにシリンジ法キット使用前に必ず手洗いを行い清潔な状態で使用しましょう。
カテーテルをシリンジ(注射器)の奥までしっかりと差し込み接続します。
差し込みが浅いと膣内でカテーテルが外れ膣内に残ってしまう場合があるのでしっかりと差し込みましょう。
3.精子を採取する
採精容器の中に精子を採取します。
約10~15分ほど時間を置くことで精子が液状化しシリンジで吸い上げやすくなります。
シリンジは事前に取っ手を少し引いておき、シリンジ内に空気を入れておきます。
空気を入れておくことで注入時に精子がシリンジ内に残ってしまうのを軽減してくれます。
4.膣内に注入する
精子を採取したら、カテーテル部分を膣内に挿入し精子をゆっくりと注入します。
注入が完了したらカテーテルを膣内から取り出します。
注入した精子が垂れてこないように横になり約10分ほど横になって休みましょう。
シリンジ法の注意点やリスクについて
必ず排卵予定日に合わせて行いましょう
排卵予定日以外の日にシリンジ法を行っても効果は期待できません。
排卵予定日をしっかりと予測し排卵予定日に合わせてシリンジ法を行いましょう。
体勢について
注入時には横になった状態で注入しやすい体勢で行いましょう。
体勢に関しては特に決まったルールなどはありませんのでご安心してください。
注入後は必ず約10分ほど横になって休みましょう。
奇形児や障害児のリスクは?
奇形児や障害児のリスクの心配はなく、シリンジ法はクリニックや医療現場でも採用されている安全性の高い方法のひとつです。
シリンジ法を行うことによる奇形児などのリスクはありますか?
その心配はありません。シリンジ法は医療現場でも広く推奨されている安全な方法で、私も日々の診察で患者さんに勧めています。
出典:TENGA Healthcare 監修:泌尿器科医 小堀善友先生
シリンジ法キットの厳選おすすめ3選!
精子の採取方法が2種類から選べる!
シリンジ法キット ミータ(meeta) 10回分 / パスクリエイト株式会社
5,478円(税込)※相場(楽天参考)ミータ(meeta)は、シリンジ本体が一体型容器になっており精子が漏れにくく脱落が起きにくいのが大きな特徴です。
精子の採取方法は、精子を本体に「流し込む方法」と「吸い上げる方法」の2種類からお好みに合わせて選ぶことができます。
挿入部分も膣内に負担をかけにくい太さで無理なく注入することが可能です。
セット内容 | meeta容器3点セット(本体・Oリング付きピストン・キャップ)10個、採精紙カップ10個、ホルダー1個 | 回数 | 10回分 |
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避妊具用品トップシェアを誇るサガミが手掛けるシリンジ法キット!
シリンジ法キット タイミング エイド(TIMING AID) 3回分 / 相模ゴム工業株式会社(SAGAMI)
9,800円(税込)※相場(楽天参考)日本で最初に男性用避妊具を製造・販売をしたトップシェアを誇るサガミ(SAGAMI)が手掛けるシリンジ法キット。
女性の身体のことを考えて設計されたタイミング エイド(TIMING AID)は、カテーテルの先端が丸く根元に向かって滑らかな流線型を描いているのでデリケートな膣内へも挿入しやすく負担がないように設計されています。
またカテーテルがシリンジ(注射器)を包み込むようなデザインになっているので、膣内での脱落や精子漏れを防いでくれます。
セット内容 | カテーテル3本、シリンジ3本、採精容器3個、組み立て式容器スタンド3枚 | 回数 | 3回分 |
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シェア率90%を誇る人気のシリンジ法キット!
シリンジ法キット プレメントシリンジ 20回分 / 株式会社オンリースタイル
8,400円(税込)※相場(楽天参考)プレメントシリンジは、不妊治療専門クリニックや病院などでも採用されプレメントシリンジ(カテーテル)は生産・出荷シェア約90%を誇り妊活を行う方に人気のシリンジ法キットです。
カテーテルには先端が丸く柔らかいシリコーンゴムを採用することで膣への負担を軽減してくれます。
20回分を1万円以下で購入することができ、1回あたり420円※1とコストパフォーマンスにも優れているのでコストを抑えたい方にもおすすめです。※1 2021年1月21日時点
総合評価4.25
レビュー件数:1,076件
※2020/1/20時点
結婚2年目33歳女性です。5月、6月と2ヶ月排卵日前後でチャレンジし、20本中15本を使ったタイミングで妊娠が判明しました。
射精は問題なくできていたので主人を説得しシリンジ法を始めました。排卵日はアプリで特定していましたが、念のためをと市販の排卵検査薬を使い排卵日を特定。実際今回妊娠に至った排卵日はアプリが特定した排卵日の5日後でした。私はこちらにあるみなさんのレビューに励まされ購入を決めた者です。すがる思いで購入したものの、正直本当に妊娠できるなど思ってもいませんでした。購入をお考えの方はぜひおすすめします!!
セット内容 | カテーテル20本、シリンジ20本、採精容器20個 | 回数 | 20回分 |
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まとめ
自宅で簡単に妊活・不妊治療を行うことができるシリンジ法キット。
今回は、シリンジ法キットの厳選おすすめ3選と正しい選び方のポイントなどをご紹介しました。
今回ご紹介したおすすめシリンジ法キットや選び方のポイントを参考に、ご自身に最適なシリンジ法キットを見つけてくださいね。