発電機の仕組み・種類・燃料について

発電機の仕組み・種類・燃料について
発電機の仕組み・種類・燃料について
Source:amazon.co.jp

燃料を使用することで、電気を発生させることができる発電機は、作業現場、DIY、災害用として幅広いシーンで活用することができます。

今回は、発電機の仕組みや構造、使用する燃料、発電機の種類などについて詳しく解説していきます。

また発電機の種類別で、BESTLABO厳選のおすすめ発電機もご紹介しますので、是非参考にしてみてくださいね。

発電機の仕組み

導線を巻いたコイルや磁石を回転させると電気が発生します。この仕組みを活用し、電気を発生させているのが発電機です。

発電機の場合は、ガソリンやガスなどの燃料を使用してエンジンを稼働させることで、発電機内のコイルまたは磁石を回転させて、電気を発生させます。

また発電機の中にも「直流発電機」、「交流発電機」、「三相交流発電機」の3つの種類があります。

直流発電機

電気の流れには、直流(DC)と交流(AC)の2種類がありますが、直流は常に一定の方向に向かって電気が流れる仕組みとなっています。

一方で交流は、一定ではなくプラスとマイナスが常に入れ替わり、電気の流れる向きも変わる仕組みです。

直流発電機は、文字通り直流を発生させることができる発電機で、磁石間にあるコイルを回転させることで、直流電力を生み出す発電機です。

しかし、一般的な電化製品は交流を使用するため、この仕組みは手回し発電機付きのラジオや懐中電灯などに使用されることがほとんどです。

参考:直流、交流ってなんのこと? | 関西電力

交流発電機

直流発電機の場合は、磁石間にあるコイルが回転し電気を生み出す仕組みでしたが、交流では、正反対となりコイル間にある磁石が回転し電気を生み出す仕組みとなっています。

三相交流発電機

より大きな電気を供給する場合には、三相交流発電機が用いられます。

交流発電機では、2つのコイルを使用しましたが、三相交流発電機では3つのコイルを使用し、産業や工場、電力会社などで採用されることが多い発電機です。

電気量も多いため、他の発電機に比べて動作音が大きいという点があるため、周囲への防音対策も必要になります。

家庭用発電機として三相交流の仕組みを使用することは基本的にありません。

参考:発電機の仕組み | 発電機レンタル本舗

発電機の種類について

それでは次に発電機の種類について解説していきます。

発電機の種類は大きく分けて、「インバータ発電機」、「スタンダード発電機」、「サイクロコンバーター発電機」の3種類に分けることができます。

それぞれの特徴は下記の通りとなります。

インバータ発電機:パソコンなども使用できるインバーター搭載

インバータ発電機 精密機器などのパソコンも使用できる
Source:amazon.co.jp

インバーター発電機とは、インバーターと呼ばれる電気の周波数・電圧などを一定に保ち、出力を安定させることが可能な装置です。

質の高い電気を発生させることができるため、パソコンなどの精密機器にも使用することができます。

4種類の中でも最も質の高い電気を発生させることができるので、精密機器などを使用する場合は必ずインバーター発電機を選ぶといいでしょう。

その他にも、静音性が高く、軽量コンパクト設計、周波数の切替が可能(50Hz/60Hz)などもメリットもあります。

軽量コンパクト設計のものが多く、持ち運び性にも優れているので災害用としてもおすすめです。

スタンダード発電機:コスパに優れて高出力に対応

スタンダード発電機 コスパに優れて高出力
Source:amazon.co.jp

インバーターを搭載していない発電機をスタンダード発電機といいます。

スタンダード発電機は、安価でコストパフォーマンスに優れ、高出力に対応しているのが大きな特徴です。

内部構造もシンプルなため、メンテナンスも行いやすく扱いやすく、初心者の方でも扱いやすい発電機です。

パソコンなどの精密機器を使用しない場合は、スタンダード発電機にすることで導入コストを抑えることができます。

作業現場などで活用されることが多く、ハードな使用環境にも耐えることができる優れた耐久性も人気のポイントです。

インバーター発電機よりも動作音は大きくなってしまうというデメリットがありますが、防音ボックスなどを活用することで動作音を軽減させることができます。

基本的に周波数の切替はできないので、使用する地域に応じた周波数を選ぶ必要があります。

関連記事:家庭用発電機の防音ボックスおすすめ4選!静音性をアップ

サイクロコンバーター発電機:ハイブリットタイプの発電機

サイクロコンバーター発電機
Source:amazon.co.jp

サイクロコンバーター発電機は、インバータ発電機とスタンダード発電機を掛け合わせたハイブリットタイプの発電機です。

スタンダード発電機には搭載されていない周波数の切り替えが可能で、より質の高い電気の供給が可能です。

またインバーター発電機よりも価格が安く導入しやすいというメリットもあります。

ただしインバーターは搭載されていないので、パソコンなどの精密機器への使用はできません。

ヤマハ(YAMAHA)などでは、サイクロコンバーター発電機ではなく「FW方式」という名称で販売されています。

発電機の燃料はガソリン・ディーゼル・ガスボンベ

発電機の燃料は主に、「ガソリン」、「ディーゼル(軽油)」、「ガスボンベ(カセットボンベ)」の3種類の燃料を使用します。

ガソリン発電機:連続運転時間が長い

ガソリン発電機 連続運転時間が長い
Source:amazon.co.jp

ガソリンを燃料に使う発電機は、現在最も主流となっています。

ガソリンタイプは、発電コストパフォーマンスに優れており、長時間の連続運転にも対応することが可能です。

ただし燃料にガソリンを扱うため、保管方法や使用には十分注意して行う必要があります。

参考:家庭用ガソリン発電機のおすすめ人気ランキング9選!
参考:発電機のオイル交換時期と耐用年数について

ディーゼル(軽油)発電機:産業用に適している

ディーゼル 軽油 発電機 産業用に適している
Source:amazon.co.jp

大容量の電気を長時間安定して供給することができるディーゼルエンジンを搭載した発電機。

家庭用発電機では、ディーゼルを燃料にする発電機はほとんどなく、基本的には産業用として用いられることが多い傾向にあります。

ガソリンよりも燃料コストが安く抑えられるというメリットがあります。

カセットボンベ(ガスボンベ)発電機:災害用におすすめ

ガスボンベ カセットボンベ 発電機 災害用におすすめ
Source:amazon.co.jp

カセットボンベの発電機は、ガソリンやディーゼルに比べて保管方法も簡単で長期保管にも向いているため、災害用としておすすめです。

ガソリン発電機の場合、使用しない場合は一度ガソリンを全て抜いてから保管する必要があります。

しかしカセットボンベタイプは、カセットボンベを取り外すだけで済むので手間がいらずに、簡単に保管することができます。

ただし連続運転時間や出力パワーは、ガソリン発電機の方が優れているため、使用用途に応じて燃料タイプを選ぶといいでしょう。

参考:カセットボンベ発電機のおすすめ人気ランキング8選!メリットデメリットも

発電機の形状と特徴

発電機の形状には、「フレームタイプ」と「全面カバータイプ」の2種類があります。

フレームタイプ:メンテナンス性に優れている

発電機 フレームタイプ メンテナンス性に優れています
Source:amazon.co.jp

原動機が露出し、フレームで原動機を覆っているのがフレームタイプの特徴です。

フレームタイプは、全面カバータイプに比べて構造がシンプルなため、メンテナンス性に優れているのが大きなメリットです。

また全面カバータイプよりも安価なため、コストを重視する方にもおすすめです。

しかし一方で動作音や振動が大きいというデメリットもありますので、周囲への配慮が必要なシーンで使用する場合は注意が必要です。

全面カバータイプ:静音性が優れコンパクト

発電機 全面カバータイプ 静音性が優れコンパクト
Source:amazon.co.jp

吸音材などを内部に配置することで、優れた静音性が特徴的な全面カバータイプ。またコンパクトサイズも多く、持ち運びやすいのも特徴です。

原動機が露出していないので、原動機を誤って触ってしまって火傷するという心配もありません。

小さい子供などと一緒にキャンプやアウトドアで使用する場合は、全面カバータイプが安心です。

全面カバーで覆われているので、メンテナンス時はカバーを外さないといけませんが、メンテナンス性では、フレームタイプの方が優れているといえるでしょう。

定格周波数の確認は必須

周波数の切替機能を搭載していないスタンダード発電機を購入する場合は、必ず定格周波数を確認しましょう。

周波数は住んでいる地域によって異なります。例えば、東日本では「50Hz」、西日本では「60Hz」と地域によって周波数が異なります。

使用する電気工具や機器は地域の周波数に合わせて製造されているので、必ず発電機も地域に合った周波数を選ぶ必要があります。

また境界線地域などによっては、50Hzと60Hzが混在する地域もあります。周波数が不明な場合は、居住地にある電力会社に問い合わせを行いましょう。

参考:電源周波数地域 | シャープ

種類別発電機のおすすめ7選

インバータ発電機(フレーム) GT3500io / イーノウ(EENOUR)

  • 高出力で耐久性にも抜群!
    インバータ発電機(フレーム) GT3500io / イーノウ(EENOUR)

    65,990円(税込)※楽天相場

    現場作業でのハードな環境にも対応することができる剛性の高いフレームを採用。外部からの衝撃もしっかりとカバーし、本体を守ってくれます。メンテナンス性にも優れ、お手入れも簡単です。

    出力パワー2,800VAと高出力にも対応し、消費電力が高い電化製品もラクラク稼働させることができます。コストパフォーマンスの高さも人気のポイント。

    楽天で詳細を見るamazonで詳細を見る

インバーター搭載定格出力2.8kVA(2,800VA)
連続運転時間約11時間~6時間燃料タンク容量12L
騒音レベル(最小)約65db出力ポートACポート3口、シガーソケット1口
サイズ445 x 425 x 445mm重量約32.5kg

インバータ発電機(全面カバー) EF1600iS / ヤマハ(YAMAHA)

  • 約20kgの軽量コンパクト型!
    インバータ発電機(全面カバー) EF1600iS / ヤマハ(YAMAHA)

    123,000円(税込)※楽天相場

    軽量化に拘った小型エンジンを採用し外装部品に樹脂製パーツを多用することで、高出力でありながら軽量化を実現。乾燥重量20kgで持ち運び性にも優れています。

    コントロールパネルとリコイルスターターを一箇所に集中させることで操作性も抜群。並列端子にも対応しているので、2台繋げることで消費電力が高い電子機器にも対応することができます。

    楽天で詳細を見るamazonで詳細を見る

インバーター搭載定格出力1.6kVA(1,600VA)
連続運転時間約10.5時間~4.2時間燃料タンク容量4.2L
騒音レベル(最小)約51.5~61db出力ポートACポート2口、DCポート1口
サイズ490 x 280 x 445mm重量約20kg

スタンダード発電機 EF23H / ヤマハ(YAMAHA)

  • 防錆対策で屋外でも安心!
    スタンダード発電機 EF23H / ヤマハ(YAMAHA)

    55,800円(税込)※楽天相場

    空冷4ストロークOHVエンジンを搭載し、低燃費、静音性、低振動を実現。燃料タンク容量も10Lなので長時間の連続運転も可能です。

    マフラーやタンクキャップなど各パーツに防錆対策を行っているので、耐久性も高く幅広いシーンで安心して活用することができます。

    オイル残量が規定レベル以下になると自動でエンジンが停止しランプでお知らせしてくれるオイル警告装置を搭載。初心者の方でもオイル交換時期を簡単に把握することが可能です。

    楽天で詳細を見るamazonで詳細を見る

インバーター搭載定格出力50Hz:2.0kVA(2,000VA)、60Hz:2.3kVA(2,300VA)
連続運転時間50Hz:約8.8時間、60Hz:約7.5時間燃料タンク容量10.0L
騒音レベル(最小)50Hz:約65db、60Hz:約68db出力ポートACポート2口
サイズ510 x 415 x 425mm重量約41kg

サイクロコンバーター発電機 EB26 JN / ホンダ(HONDA)

  • スタンダード発電機よりも軽量化!
    サイクロコンバーター発電機 EB26 JN / ホンダ(HONDA)

    55,800円(税込)※楽天相場

    従来のスタンダード発電機に比べて圧倒的な軽量性を誇るサイクロコンバーター発電機。保管時には3段積みが可能な段積みフックを標準で搭載、複数台の保管にも最適です。

    その他にもエンジンの焼き付け防止のオイルアラート、過電流予防のブレーカー機能など安心機能も搭載。

    楽天で詳細を見るamazonで詳細を見る

インバーター搭載定格出力2.6kVA(2,600VA)
連続運転時間約5.8時間燃料タンク容量9.2L
騒音レベル(最小)約98db出力ポートACポート3口
サイズ445 x 402 x 496mm重量約31kg

  • コスパ・軽量性・静音性No.1!
    家庭用ガソリン発電機 EF900iS / ヤマハ(YAMAHA)

    78,000円(税込)※楽天相場

    軽量性、静音性、コストパフォーマンスともに高いパフォーマンスを発揮してくれるEF900iS。発電機でありながら約12.7kgと片手でも持ち運べる軽量性が人気のポイント。

    また樹脂製冷却ファン、小型軽量マフラー、吸音材の最適配置し、騒音レベルは48.5dBと優れた静音性を実現。エコノミーコントロール機能も搭載しているので、約11.9時間もの長時間連続運転にも対応しています。

    楽天で詳細を見るamazonで詳細を見る

インバーター搭載定格出力0.9kVA(900VA)
連続運転時間約11.9時間~4.1時間燃料タンク容量2.5L
騒音レベル(最小)約48.5db出力ポートACポート2口、DCポート1口
サイズ450 x 240 x 380mm重量約12.7kg

  • 商用電源並みの高品質電源!
    ディーゼル(軽油)発電機 DA-3100SSEIV / デンヨー(DENYO)

    628,000円(税込)※楽天相場

    高性能インバーターと高効率磁石式高周波発電機で、商用電源並みの高品質な電源を供給することが可能です。河川や港湾工事などに最適なディーゼル発電機です。

    国土交通省超低騒音型建設機械指定機でもあり、エンジン回転制御モードにすることで、低燃費、低騒音を可能に。また停電用発電機としても活用できるため防災用にもおすすめです。

    楽天で詳細を見る

インバーター搭載定格出力3.1kVA(3,100VA)
連続運転時間約26.3時間~10.7時間燃料タンク容量15L
騒音レベル(最小)約51~61db出力ポートACポート3口
サイズ870 x 585 x 857mm重量約187kg

  • コスパ・軽量性・静音性No.1!
    カセットボンベ発電機 エネポ EU9iGB / ホンダ(HONDA)

    104,800円(税込)※楽天相場

    燃料の保管などが簡易的で長期保管にも適しているので災害、防災用としてもおすすめです。従来のカセットボンベ発電機では、低温化では気化しにくいというデメリットがありましたが、ホンダ独自の機構により、5~40℃まで幅広い温度環境でも使用が可能です。

    折りたたみ式ハンドルと大型車輪も装備されているので、本体の移動もスムーズに行うことができます。また並列運転機能も搭載しているので、他の発電機と繋げることも可能です。

    楽天で詳細を見るamazonで詳細を見る

インバーター搭載定格出力0.9kVA(900VA)
連続運転時間約2.2時間~1.1時間燃料タンク容量500g
騒音レベル(最小)約79~84db出力ポートACポート2口、並列運用コンセント1口
サイズ365 x 262 x 524mm重量約19.5kg