手首式血圧計の精度と上腕式血圧計との違いについて

手首式血圧計の精度と上腕式血圧計との違いについて
手首式血圧計の精度と上腕式血圧計との違いについて
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手首式血圧計の精度と上腕式血圧計との違いについてご紹介します。日本高血圧学会では、上腕式血圧計を推奨していますが手首式血圧計との大きな違いはあるのでしょうか。

今回はその疑問点について詳しく解説してきます。

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手首式血圧計は誤差が出やすい傾向にある

上腕にカフを巻き付ける上腕式と違い、手首式血圧計は手首にカフを巻き付けて血圧測定を行います。血圧計が上腕式よりも心臓から離れてしまうため、誤差が生じやすいと言われています。

また測定時の手首の位置によっても血圧値に誤差が生じやすく、上腕式よりも誤差が生じやすくなってしまいます。手首式血圧計で血圧測定を行う場合は、正しい位置で測定することがとても重要になります。

手首式血圧計は、測定時の機器の位置(腕の高さ)により、値が変動します。測定の際は「本体が心臓と同じ高さ」になるように合わせ、測定をお願い致します。※本体が心臓より低い位置で測定した場合は値が高く、心臓より高い位置で測定した場合は値が低く出る傾向があります。
出典:手首式血圧計は正確ですか?上腕式との値の差はありますか? | オムロン株式会社

日本高血圧学会は家庭血圧の測定を腕で測るタイプの血圧計で測定するよう推奨しています。腕で測るタイプと手首で測るタイプの血圧計は、血圧計の精度として違いはありませんが、手首での血圧測定は腕に比べ心臓から離れるため、腕で測定した数値とは±10mmHg程度の差がでます。また、血圧計は測定部位を心臓の高さに調整して測定する必要があるため、手首タイプでは位置がうまく合わせられずに誤差が出る可能性が高くなります。
出典:腕で測るタイプと手首で測るタイプの血圧計の違いは? | サンドラッグ

血圧計本体の精度に関しては大きな差はない

上記では、手首式血圧計では誤差が生じやすいとご紹介しました。しかし血圧計本体の測定精度に関しては、ほとんど大きな差はございません。

例えば、オムロン(OMRON)の手首式血圧計と上腕式血圧計の測定精度を比較してみるとほとんどのモデルが下記の測定精度となっています。種類に関係なく血圧計本体の精度は非常に高いと言えるでしょう。

圧力:±3mmHg以内
脈拍数:読み取り数値の±5%以内

ただし上記でもお伝えした通り、手首式血圧計で測定する際に毎日同じ位置や高さで測定するのは大変難しく誤差が生じやすく上腕式よりも誤差が大きい傾向にあります。

もちろん上腕式でもカフの巻き付け具合や測定時の姿勢なども血圧値に誤差が生じる場合もございますが、上腕にカフを巻き付けるため心臓に近く、血圧計の位置や高さを気にする必要もないため、より正確に測定しやすいというメリットがあります。

また上腕式の中でも、アームイン式は血圧計本体に腕を通すだけで血圧測定が可能です。カフの巻き付け具合による誤差も少なく、血圧計の中でも安定して血圧測定を行うことができます。

参考:血圧計の種類と正確性の違いについて