ホワイト企業の特徴と見分け方を身につけよう

ホワイト企業の特徴と見分け方を身につけよう

ホワイト企業の特徴と見分け方を身につけよう

転職活動中に応募した企業がホワイト企業かブラック企業か気になる方も多いのではないでしょうか。

応募先の企業がホワイト企業であるかどうか、見分けることができれば転職での失敗を回避し、優良企業への転職率も上げることができます。

そこで今回はホワイト企業の特徴と見分け方について詳しく解説していきます。

ホワイト企業の大きな特徴8選

ホワイト企業と呼ばれている企業にはいくつか共通点があります。

ここでは、ホワイト企業の大きな特徴8選についてご紹介していきます。

年間休日が多い

休日が完全2日制を導入していたり、土日祝が完全に休日の場合、年間休日は約120日前後となります。

休日出勤や隔週での出勤がない企業であれば、プライベートと仕事のオンオフをしっかりと切り替えることができるでしょう。

一方でブラック企業などでは、年間休日が90日以上という企業も少なくありません。

年間休日は、求人票などにも記載されていますのでしっかりと確認しておきましょう。

残業時間少ない

就業規則がしっかりと整備されている企業では、無駄な残業を強制したりするということがありません。

企業によっては、月20~30時間の残業時間を超えないように設定を設け、残業時間が多くならないようにしています。その他にも「ノー残業デー」を設け、定時での退社を促す企業もあります。

また労働基準法では、残業時間の上限を原則として月45時間・年間360時間と定めています。

残業時間が少ないと、疲労やストレスも溜まりにくく、プライベートの時間も確保でき、充実した私生活を送ることができるでしょう。

時間外労働 (休日労働は含まず)の上限は、原則として、月45時間・年360時間となり、臨時的な特別の事情がなければ、これを超えることはできなくなります。
出典:時間外労働の上限規制わかりやすい解説 | 厚生労働省

残業代が全額支給される

残業代が全額支給されるかどうかも重要なポイントです。ホワイト企業では、サービス残業がなく、残業代は全額支給されることが多く、働いた分はしっかりと還元されます。

残業代の支給方法は、「一般的な残業制」と「固定残業制(みなし残業)」の2種類があります。

一般的な残業制

最も一般的な残業制では、時間外労働に対する割増率は25%以上となっています。

月給を時給換算し、残業を行った時間に対し、25%割増して支給されます。ホワイト企業の場合、一般的な残業制を導入している企業が多い傾向があります。

例:時給1,800円(月給を時給換算)、1日1時間残業した場合
1,800円×1.25=2,250円

固定残業制(みなし残業)

毎月の残業時間を想定し、月給に残業代を含めて支給する制度を固定残業制(みなし残業)といいます。

例えば、毎月の残業時間を30時間と想定し、30時間分の残業代を月給に含めて支給するという流れになります。

また想定していた残業時間を超えると、超えた分は別途残業代として支給されます。

一見、残業代を含めた月給なので、高給に感じやすいですが、みなし残業代を差し引いた金額が基本給ということを忘れないように気を付けましょう。

福利厚生が充実している

福利厚生が充実しているホワイト企業では、基本給以外で支給されるため、毎月の収入をアップさせることができます。

例えば、家族手当や住宅手当なども福利厚生の一部となります。

住宅手当の平均は月17,800円と言われています。年間にすると213,600円と大きな手当となります。

その他にも一般的な福利厚生は下記の通りとなります。

主な福利厚生

・通勤手当
・家族手当
・住宅手当
・資格手当
・社員寮
・社員食堂
・保養所
・財形貯蓄制度
・バースデー休暇

有給消化率が高い

有給とは年間休日とは別に勤務先の企業に申請することで取得できる休暇となります。

有給が取得しやすい企業であれば、リフレッシュもしやすく、急な私用にも対応することができます。

厚生労働省が2021年に実施した「就労条件総合調査」では、有給消化率は平均56.6%となっています。

企業の有給消化率が平均または平均以上であればホワイト企業といえるでしょう。

入社後に6ヶ月間継続して勤務し、全労働日の8割以上出勤した場合、年間10日間の有給が支給されます。有給は勤続年数によって最大20日間も支給されます。

関連記事:【退職】有給未消化や有休消化を拒否されてもめる場合の対処法

離職率が低い

離職率が低い企業は、「経営が安定している(赤字でない)」、「給与・待遇が良い」、「人間関係が良好」、「年間休日が多い」、「残業時間が少ない」など会社の居心地が良いと自然と離職率も低く、定着率も高くなります。

企業の離職率を確認したい場合は、就職四季報を活用しましょう。

「新卒入社3年後離職率」という項目で企業の離職率を確認することができます。

四季報に記載がない場合は、面接などで確認するのも一つの方法ですが、面接官によっては不信感を与える場合もありますので注意が必要です。

例えば、「所属部署では何年くらいキャリアを積まれた方がご活躍されていますでしょうか?」などポジティブに質問するようにしましょう。

関連記事:転職希望者の割合は全体でどれくらい?総務省の調査をもとに解説!

基本給が高い

基本給が高い企業は、経営・業績が安定しているため、倒産などの心配も少なく、将来性も高いといえるでしょう。

賞与などは業績によって変動しますが、基本給は変動する可能性も低く、安定した収入を見込めます。

賞与額も重要ですが、平均よりも基本給が高いかどうかという点もしっかりとチェックしておきましょう。

賞与が支給される

業績が良く、評価制度も整っているホワイト企業では、仕事の成果を賞与という形でしっかりと還元してくれます。

求人票では、「賞与年2回、3ヵ月」などの記載があるので確認しておきましょう。

企業によっては賞与額が記載されていない場合もあります。その場合は、モデル年収や口コミサイトなどで確認するといいでしょう。

昇給・評価制度がある

昇給や評価制度が整っているかという点も重要です。

企業によっては、上司からの評価だけでなく、部下からの評価を行う360度評価を導入している企業もあります。

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