医療脱毛は自由診療のため保険適用されない

医療脱毛（永久脱毛）は、光脱毛と異なり高出力レーザーを使用した施術で、医療行為に該当する脱毛方法です。そのため、脱毛サロン・エステサロンなどでは行うことができず、医療機関でしか行うことができません。

医療機関で医師または看護師によって脱毛を行うため、保険も適用されるのかなと感じた方も多いのではないでしょうか。そこで今回は医療脱毛と保険適用について解説していきます。

医療脱毛は保険適用されない

医療脱毛は病気や怪我の治療ではないため、原則保険適用外となります。医療脱毛は医療技術を用いた医療行為ですが、保険適用外となりますので注意しましょう。

保険適用範囲と診療の種類について

診療には大きく分けて、健康保険が適用される「保険診療」と健康保険適用外の「自由診療」があります。

自由診療：自由に医療サービスを受けられるが全額自己負担

自由診療とは、医療保険適用外の診療のことを指します。また病気やケガの治療ではない場合は、自由診療と分類されることが多く、医療脱毛も病気等の治療ではないため自由診療に該当します。

医療脱毛以外では、美容整形、歯のホワイトニング、インプラント、歯列矯正、AGA治療などが挙げられます。

自由診療の大きな特徴は、幅広い医療サービスを自由に受けられるという点です。自分の症状や悩み事、病気に適した治療を制限なく受けることができます。

ただしデメリットとしては、保険適用外となるため医療費を全額自己負担（10割負担）しなければいけません。医療費が高額になる場合、負担が大きくなってしまうでしょう。

自由診療とは、公的な医療保険が適用されない医療技術や薬剤による治療のことです。 治療にかかる費用はすべて患者負担（10割負担）となります。
出典：自由診療とは？保険診療外の治療費の目安 | 価格.com 保険

保険診療：保険適用となるので自己負担額が少ない

病気やケガの治療を医療機関で行う場合は、保険診療扱いとなります。日本国内では、誰もが医療保険制度に加入しており、医療機関にて保険証を提示することで保険診療を受けることができます。

自由診療と大きく異なる点は、医療費の自己負担の割合です。保険診療の場合、自己負担額は2～3割と大幅に少ないのが特徴です。そのため、無理なく治療を受けることができます。

残りの医療費は加入している保険組合が負担を行ってくれます。
一方で、保険診療には厳しい規定があり規定外の治療をおこなうことができませんので注意が必要です。

保険診療とは健康保険に加入している全ての患者が、どの医療機関であっても同じ内容の診療を、同じ金額で受けることができる仕組みのこと。患者の負担額はその医療費の一部となるように設定されている。
出典：保険診療とは | 製薬業界用語辞典 Answers

医療脱毛が保険適用されるケースはあるの？

医療脱毛が保険適用されるケースとして考えられるのは、「多毛症」と診断され、治療の一環として脱毛が必要となる場合です。多毛症とは、ホルモンバランスの乱れによって、身体のあらゆる部位で体毛が異常に濃くなってしまう病気です。

しかし多毛症の症状は、ホルモン剤を用いた薬物療法が主流となっているので、高額となる医療脱毛が治療として選択されることはほとんどありません。

医師の判断により、ごく稀に医療脱毛が保険適用される場合もあるかもしれませんが、ほとんどの場合、薬物療法になるでしょう。

医療脱毛の費用を抑えるコツ

多くの脱毛サロンや脱毛クリニックで、学生がお得に脱毛を行うことができる学生割引を導入しています。在学中に学生証を提示するだけで、一般価格よりも格安で脱毛を行うことができます。

学校を卒業する前に脱毛することでかなりお得に脱毛を行うことができます。またお申し込み時期が在学中であれば、卒業後も割引価格で脱毛を続けることが可能です。

その他にも、友人やカップルで申し込むことで割引してくれるペア割や会員から紹介してもらうことで割引価格で脱毛できる紹介割などの制度を導入している脱毛サロンや脱毛クリニックも多数あります。

医療脱毛のお支払い方法を事前に確認しよう

医療脱毛では、主に5つのお支払い方法があります。現金一括払いだけでなく、月額制の医療ローンなど支払いの負担を軽減させてくれる方法もあります。

その他にもクレジットカードによる一括払い・分割払い・リボ払い、デビットカードなどもあります。

手数料の負担がない現金一括払いが最もお得なお支払い方法ですが、負担が大きいという方は医療ローンがおすすめです。脱毛クリニックによっては、ローン手数料を無料で行っている脱毛クリニックもあります。

医療脱毛を受ける前に、お支払い方法やローンでの手数料について、詳しく確認しておきましょう。